第三夜 神泉 まん福亭
酒が私を呼んでいる。血液の成分はほぼお酒。酒の魔女「魔女っこれい」と申します。
今日は、初めて行った日、とても緊張して色々な考えが頭を巡ってその夜、眠れなくなってしまった居酒屋へ。
1997年に悲惨な事件が起きました。現場となったアパートの地下には一軒の居酒屋があり、目まぐるしく変わる渋谷の街で当時の姿のまま営業を続けています。
はじめは、いわゆる怖いもの見たさでその居酒屋へ訪れました。今はそんな自分が恥ずかしい。一度、そこで酒を飲んで、あたたかい手料理を食べれば誰しもが居酒屋「まん福亭」さんのファンになるはずです。
京王電鉄井の頭線の神泉駅、踏切から歩いて直ぐ。アパートの地下に進む階段を降りて、扉を開けるとまず目に飛び込んで来るのはカウンターにずらりと並んだ色とりどりの手料理。
開店時間から数十分しか経っていないのに、すぐに満席になります!店のいたる所から常連客の笑い声が聞こえてきて、賑やかで活気があります。こちらも楽しい気持ちになってきますね。
品書きや値札などはないので気になる物を指して、「これが食べたいです」と伝えればOK!
いつも三杯は飲んで二品以上は頼んでいますが、3000円〜4000円までいかないぐらい。安心して飲み食いさせてもらっています。
ミスらん酒 日本酒
冷蔵庫には、いつ行っても飲みたくなる日本酒が並んでいます。この日は福島県の銘酒、飛露喜がありました。まん福亭さんは日本酒を頼む際に一つルールがあります。それは、開封してある手前のお酒から順番に頼めるというもの。後ろに控えているお酒は言わば、ネクストバッターズサークルの打者です。開封したお酒が売り切れたら頼めるようになりますよ。
ミスらん肴 刺身の盛り合わせ
刺身の盛り合わせは日替わりで、おまかせです。何が盛られてくるのか楽しみに待ちます。彩りがよくて崩れそうなぐらい盛り盛りにされた刺し盛りは、七福神をのせた宝船みたいでしょ!どれから食べようか迷ってしまいます。まん福亭さんに来たらこの刺し盛りを必ずと言っていいほど注文します。どれも鮮度がよくて日本酒によく合います。
ミスらん肴 あんかけ焼きそば
とにかく、お料理が上手な店主。つまみもどれも美味しいのですがここはお腹を「まん福」にする勢いで、ガッツリとしたご飯ものも注文しましょう。野菜やきくらげがたっぷり入った中華の餡に、太めの縮れ麺がよく絡みます。その日によりますが、店主お手製のカニカマチャーハンも絶品なんですよ。
ミスらん酒 烏龍茶割り
色々食べて、ちょっとさっぱりしたくなったら烏龍茶割りを。まん福亭さんは、緑茶割りや紅茶割りは無いのです。烏龍茶一択!そして、烏龍茶の色も薄まるぐらい焼酎が濃い!ガツンと酔いますので飲み過ぎにはご注意を。裏メニューの「千疋屋サワー」もおすすめです。甘酸っぱいフルーティーなサワーです。
ミスらん肴 カウンターのお料理の数々
お漬物から煮物、揚げ物や串物、色々あります。そしてその一品一品がどれも素晴らしい、ミスらん肴です!山菜や季節ものを取り入れてくれるので、まん福亭さんのお料理で季節を感じることができます。私は、お浸しかお漬物は必ず頼みますよ。しゃきしゃきとした食感と塩の塩梅がいいんです。塩っ辛くないから野菜の味がちゃんとします。思わず持ち帰りたくなるようなお漬物です。
その土地やお店にはそれぞれの歴史があり、必ずしも明るく楽しい話ばかりではないでしょう。私が想像もできないような困難な場面もあったのでは、と考えると頭が下がります。悲しみを拭い去るように、変わり続ける事も強さだと思いますが、変わらずに有り続ける強さは簡単には真似が出来ません。
長くその土地で営む居酒屋で、変わらず酒を飲める有り難さを噛み締めて、これからも通いますね。
いい酒、ご馳走様でした。
本日のお会計
3000~4000円
- 日本酒(約200ml)750円×4
※価格は一部例外あり - 刺身の盛り合わせ不明
- あんかけ焼きそば不明
- 烏龍茶割り350円
- カウンターのお料理不明×いろいろ
- 【下町★渋グルマン度】
- 渋谷ディープスポット度
- お刺身が新鮮(神泉だけに)度
- 日本酒が止まらない度
- まん福亭
-
住所:
東京都渋谷区円山町16-8 喜寿荘1F -
TEL:
03-3464-5750 -
営業時間:
17:00~21:00 -
定休日:
土日祝日 -
備考:
予約可、カード・電子マネー不可 - ※全て編集部調べ
- PROFILE
- 魔女っこれい
- 60歳のおじさんです。ワケあって若い女の身体で飲み歩いてます。
https://twitter.com/majyokkorei