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富山で生まれ変わる日常の靴下
よく知るあの人気ブランド、量販店の靴下製造を担ってきた“影の立役者”たる助野株式会社。1956年に富山県高岡市で創業し、OEMをはじめ、『らく圧®』『寿司そっくす』などの靴下ブランドを手掛けています。富山本社では、企画から製造まで一貫管理。最新の編み機を導入した“助野LAB”を設立し、高品質かつスピーディな商品開発を可能にしています。そんな助野から海の日にリリースした新ブランド『ぺスカリー』。“漁業の味方”を意味する靴下は、地元の白えび漁師との出会いから始まりました。
よく知るあの人気ブランド、量販店の靴下製造を担ってきた“影の立役者”たる助野株式会社。1956年に富山県高岡市で創業し、OEMをはじめ、『らく圧®』『寿司そっくす』などの靴下ブランドを手掛けています。富山本社では、企画から製造まで一貫管理。最新の編み機を導入した“助野LAB”を設立し、高品質かつスピーディな商品開発を可能にしています。そんな助野から海の日にリリースした新ブランド『ぺスカリー』。“漁業の味方”を意味する靴下は、地元の白えび漁師との出会いから始まりました。
富山湾は「あいがめ」と呼ばれる深い海底谷が沿岸まで接近しているとても希有な地形をしています。四季折々、多種多様な魚介類が水揚げされ、白えびもその中の一つ。駿河湾や相模湾でも生息していますが、漁が成り立つ程まとまって水揚げされるのは、富山湾の中でも新湊沖と岩瀬沖の二つの漁場だけで、年間400~600トン程度が水揚げされ全国に輸送されます。
「漁師さんから、足の悩みを聞く機会がありました。その時、コレだと真っ先に浮かんだんです」。そう語るのはぺスカリーを立ち上げた中地勇気さん。
富山県で白えび漁に従事する「富山湾しろえび倶楽部」の漁師さんと助野の共同開発で完成した、MADE IN TOYAMAのソックス。中地さんが漁師さんに足元の悩みやトラブルをヒアリングをし、試作と船上でのテスト着用を重ね解決に導いた、高機能靴下「PESCALLY (ペスカリー) 」です。
ムレる、ズレるは諦めていました
真っ先に挙がった悩みは汗による靴の中の「ムレ」。更に漁の最中は靴下を履き直せないため、ズレによる不快感がありました。また多くの時間を船上で過ごす漁師さんにとって、「足の負担」も悩みの一つです。
「長靴の中がムレるのは仕方がないことだと諦めていました。これが漁師の宿命なんだって(笑)。だから解決しようとも思ってなかったですね。夏はムレて臭う、冬はムレて冷える、そうゆうものだと」。漁師歴25年、松宝丸の船主・松本さん。作業服は専門店で購入しますが、靴下は量販店やスポーツショップで売られている3足1000円の、ごくごく一般的なものを使用していたそう。既に高機能ソックスはいろんなブランドから販売されていますが、スポーツ用だったり、就寝時用だったり、そして値段が高かったり……目に留まる事はありませんでした。
ぺスカリーを語る上で欠かせないのが和紙パイル。綿よりも軽くサスティナブル。ただ、和紙×パイルを靴下に使うのは、業界では異例。「糸が硬く、編むのが難しい。課題の多さはコットンの比じゃないですね」と、商品企画の中地勇気さん。
長靴の中は想像以上に湿気がたまり肌がふやける。そして冷える。この “ムレ”による悪循環を解消するのが和紙パイルでした。当時、難航していた和紙パイルの商品化でしたが、“漁師のため”という目標ができ、会社を挙げて開発に着手。編み機の調整とデザインの再考。企画部と現場の職人、助野LABが本領を発揮し試作を繰り返しました。企画から、わずか半年で完成したのも異例の事です。
ぺスカリーが作られる、本社にあるソックス研究施設、助野LAB。海外生産に流れる業界に危惧して“国産メーカーとしての原点に立ち戻ろう”をコンセプトに掲げて2017年に始動しました。イタリアの最先端編み機LONATIを導入するほか、熟練の技術を持つベテラン技術者、柔軟な発想を持つ若手デザイナーがLABに在中。デザインから生産まで一貫した生産体制のため、迅速な商品開発ができるのも、助野の大きな強みです。
ソックス業界に革新をもたらした、イタリアの最新機器「LONATI」を導入。筒状に編まれる一般的な機械に対し、こちらはつま先部分まで自動で縫製できます。よりスピーディに靴下が作れ、生産効率が上がりました。
【ぺスカリーの強み】
1.吸放湿に優れた和紙の糸を使用し、ムレを軽減
2.足の負担を軽減する、足底パイル地仕様(波形状パイルなので、通気性が良くムレにくい)
3.かかとの周りにサポートを入れ、足にしっかりフィットしズレにくい
4.解剖学の視点から誕生した着圧ソックス「らく圧®」仕様で足の疲れを軽減(ハイソックスのみ)
足裏に和紙パイルを使うことで通気性とクッション性を格段にしました。サラシャリッとした履き心地が実現し、嫌なムレとも無縁。さらに土踏まず&踵まわりのゴムサポートにより、ずり落ちを解消しています。漁師さんからは「完璧な一足」と評価を得ましたが、中地さんはさらに細かくブラッシュアップ。履き口から足首はオーガニックコットンを使用し、モダナイズした見た目まで追求しています。
ロング丈とショート丈の2種類あり、いずれもつま先から踝にかけて、吸水速乾性のある和紙パイルを使用。通常の靴下より踵を大きく編み、土踏まずと踵まわりのゴムサポートによりホールド感が持続しずり落ちにくいのが特徴です。
ロング丈は、助野独自の着圧「らく圧®」仕様により、履くだけで脚をケア。足首部分の圧が弱いため、着用時も着用中もノンストレスで履くことができます。外回りが多いビジネスマンやレジャーでたくさん歩く時、反対にリモートワークで座りっぱなしなんて人にもうってつけ。健康にもいいし、運動のパフォーマンスも上げてくれます。オリーブ×ブラックという配色も、ON↔OFFともにベストなチョイス!
もっともムレやすい足裏だから、触れた時の心地よさを第一に考えパイル地に。裏面はサラシャリッとした肌触りの凹凸パイルで、履き心地はまるでタオルの上を歩いているかのよう♪ 履き口はオーガニックコットンの二重構造で、ゴム跡が付きにくい適度なフィット感です。裾から覗く蛍光イエロー、オリーブカラーは、スニーカーとの相性抜群です。2色セットで販売。
最後に
「僕らはぺスカリーに信頼を加えたいと思ったんです。世の中には既に高機能な靴下が山ほどある。その中で、富山の漁師さんが安心できる靴下を作ることが、結果的に一般ユーザーに喜んでもらえるブランドになると確信しています」と話した助野の中地さん。ぺスカリーは漁師が船上で耐えられる高機能でありながら、決して漁師だけのソックスではありません。私たちが街でモンベルのシェルを羽織り、ニューバランスのランニングシューズを履くように、アウトドアやスポーツのプロ仕様に作られたアイテムが、日常着として定着しています。ぺスカリーも、“漁師のお墨付き”を得た日常の靴下です。ビジネスで、レジャーで、そして街で。「もっと気持ち良く歩きたい」「足へのストレスを減らしたい」「コーディネイトにも合わせたい」そんな人の日常に、ぜひお試し頂きたい靴下です。
写真/伏見早織 文/編集部
助野について
助野株式会社は、富山県高岡市に本社を置く日本のアパレルメーカー。コーポレート・スローガンは「Allways Challenging 歩みを止めるな、SUKENO」。2万種以上のレッグウェアアイテムの企画・製造・販売を一貫して手掛けており、生産量は年間1億1千万足にも及ぶ。
編集後記
バイヤー・ウラヤマがショート丈を試し履き。これまで履いてきた靴下では感じたことのない、サラッとした乾いた感触が朝から晩まで持続し、一日中、足汗で気持ち悪くなりませんでした。ゴアテックスの靴なら透湿性がより生きます。というわけで、プッシュする次第です!(ウラヤマ)
購入にあたって
このプロジェクトは、目標金額の達成に関わらず、プロジェクト終了日の2023年10月31日までに支払いを完了した時点で、商品の購入が成立します。商品のお届けは2023年12月上旬頃の予定です。
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