漬け活24時
野菜を切って詰めるだけ。【水キムチ】は漬け汁までおいしい♪ おにぎりや炭酸割にも!
12:00 手軽につまめる漬け物でリフレッシュ
季節の漬け仕事で夏バテ予防【水キムチ】
教えてくれたのは
モデル・発酵・腸活アドバイザー
平島多佳子さん
モデルとして活躍する傍ら、「季節を愉しむ発酵教室 CLUB」を主宰。発酵食品と腸活の魅力を広めるため、キムチやぬか漬けなどの発酵ワークショップを開催している。Instagram:@taka___92
ランチやおやつにもいいエナジーフード
「水キムチと梅があれば夏バテしない!」そう話す平島多佳子さん。酸っぱいものには疲労回復成分が含まれているといいます。「夏は酸味を欲する。日本には四季があり、季節によって必要な味覚を感じることに感動します」。
さて、耳慣れない水キムチとは?「普通のキムチより熟成期間が短く、自宅で手軽につくれます。漬け汁ごと味わって!」。しかも乳酸菌の数は、赤いキムチの10倍以上もあるとか。水キムチも梅干しもお弁当にぴったりだから、日中のエナジーチャージにぜひ。
韓国では定番の水キムチ。季節の野菜や果物をお米のとぎ汁に漬けて乳酸菌発酵させたもので、漬け汁までおいしくいただけるのが特徴。野菜に付着している乳酸菌を活用するため、野菜は極力無農薬のもの、できれば洗わず使うと発酵しやすい。米の研ぎ汁は、白玉粉を小さじ2~3杯ほど水で溶かして代用も可。
【 作り方 】
1. 具材を一口大に切る
2. とぎ汁を入れた瓶に塩を入れて溶かし、具材を詰めていく
3. あとは寝かせる!
Point
\平島さんの3年モノ水キムチ/
塩の分量はだいたいひと握り。腐敗を防ぐ役割が。25℃以上になる場合は、常温ではなく冷蔵庫で2、3日かけて発酵させるのが◎。
夏は1日置けば発酵してきます
水キムチは、鰻のタレのように継ぎ足して使い続けることが可能。野菜の水分で漬け汁が薄まるので、塩も追加して腐敗防止を。上写真のお箸で持ち上げているのは漬けて3年目のゆずの皮。
Arrange recipe
おにぎり&おいなり
水気を絞った水キムチとみょうがを刻み、ごはんに混ぜます。味をみて塩気が足りなければ塩少々を追加しましょう。おにぎり、またはおいなりさんの皮で包んでも美味!
すっきり炭酸割り
コップに水キムチの漬け汁を入れ、炭酸水で割るだけ。量はお好みで。乳酸菌たっぷりなドリンクは、二日酔いやエナジードリンク替わりに。
連載
漬け活24時
コスパは大事、タイパも大事、SDGsも健康も……。大事にしたいことが日々の生活にてんこ盛り! そんななかふと、とても身近で静かに私たちに寄り添ってくれている存在に気が付きました。主役ではないけれど、あると食事に厚みが増す、お漬け物。令和の今、美容・健康の側面から、発酵・腸活ブームがきて、ぬか漬けや麹、甘酒にも注目が集まり、おしゃれさも加わって漬け物は進化中。一日の時間を有効にしてくれる漬け物を、達人たちの簡単レシピとともにご紹介。「漬け活」が生活を整えるちょっとしたきっかけになることを期待して。
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※掲載内容は発行時点の情報です。
[LaLa Begin 2024年 SUMMERの記事を再構成]photo : Shunsuke Musashi, Hoshito Omija text : Rie Murata, LaLa Begin illustration : Fumi Koike