Begin Market(ビギンマーケット) COLUMN BASIC RULES 革靴の定番デザインに詳しくなる

2023.12.02

革靴の定番デザインに詳しくなる

カジュアルからフォーマルまで、革靴にもいろいろあるんです

ウィングチップといったらつま先にW型の切り替えがついた靴で、ローファーといったら紐なしの靴。というように、革靴のデザインは定番のものだけでもいろいろあります。しかも、そのデザインにはTPOがあるってご存じですか?

TPOは見た目だけでなく、その靴の持つ性質が関係します。社交の場で履くのか、あるいは野山で履くのか、はたまたリラックスを目的に生まれたのか?といった背景から決まっているんです。

Shoes:CROCKETT&JONES Outer:ROCKY MOUNTAIN FEATHERBED Skirt:NIGEL CABOURN Tights:TABIO Watch:HAMILTON

メンズがビジネスの場で履く以外なら、どれを選んでも問題ありませんが、素性を知って履きこなせたらそのほうがカッコいい!革靴の定番デザインは、名称だけでなくTPOも一緒に覚えておきましょう。

\ストレートチップ/

REGAL SHOES

キャップをかぶせて、つま先を横一文字に切り替えたデザイン。「キャップトウ」と呼ぶことも。

 

 

\プレーントウ/

SHIPS×CAMINANDO

つま先に何の飾りもついていないシンプルなシューズ。ストレートチップに次いでドレッシーとされる。

 

 

\モンクストラップ/

GRENSON

モンク(修道士)に由来する、ベルト留めの靴。ストラップが2本の写真のタイプは「ダブルモンク」。

 

 

\ウィングチップ/

CROCKETT&JONES

つま先にW型の切り替え&メダリオン(穴飾り)をあしらった靴。アウトドア靴に由来。

 

 

\Uチップ/

PARABOOT

U字型の切り替えが特徴で、名前は和製英語。見た目はシンプルだけど、カジュアル靴の位置づけ。

 

 

\ローファー/

JOSEPH CHEANEY

紐がなく、気軽に履けることからローファー(怠け者)の名に。アイビールックの定番シューズ。

 

 

 

 

靴の紐を留めているハトメがある部分を羽根といい、2種類あります。甲の外側から包むようにあるのが、外羽根。甲と繋がっているのが内羽根。どちらもドレッシーに振る舞えますが、内羽根はよりフォーマルなシーン向き。

 

 

タッセル&キルト

ともに主としてローファーなどの甲に使われる飾り。小さな房飾りのタッセルは、オールデンが1948年に考案したタッセルローファーから広まりました。タッセルの下にある、フリンジ風の飾りがキルト。もとは泥除けでしたが、現在は装飾として使われるように。着脱可能なパターンも多い。

 

メダリオン

つま先に小さな穴を開けた飾り。発祥はスコットランドで、もとはカントリーシューズの湿気を逃すための役割。のちにイングランドに渡ってデザイン性が高まり、靴の装飾として広まりました。下のようなトウのデザインも代表例。白いアッパーとの組み合わせはコーディネートに新鮮さをプラス。

 

ビット

ビットとは甲の金属飾りのこと。馬具のくつわ、ホースビットをモチーフにした、イタリア生まれのビットローファーから爆発的に人気が広まりました。もとはハンドバッグの装飾を取り入れたもので、やや幼く見えがちなローファーも、ビットが加わると一段とエレガントなデザインになります。

※掲載内容は発行時点の情報です。

[BASIC 100 RULES Autumn-Winterの記事を再構成]

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