革靴の定番デザインに詳しくなる
カジュアルからフォーマルまで、革靴にもいろいろあるんです
ウィングチップといったらつま先にW型の切り替えがついた靴で、ローファーといったら紐なしの靴。というように、革靴のデザインは定番のものだけでもいろいろあります。しかも、そのデザインにはTPOがあるってご存じですか?
TPOは見た目だけでなく、その靴の持つ性質が関係します。社交の場で履くのか、あるいは野山で履くのか、はたまたリラックスを目的に生まれたのか?といった背景から決まっているんです。
Shoes:CROCKETT&JONES Outer:ROCKY MOUNTAIN FEATHERBED Skirt:NIGEL CABOURN Tights:TABIO Watch:HAMILTON
メンズがビジネスの場で履く以外なら、どれを選んでも問題ありませんが、素性を知って履きこなせたらそのほうがカッコいい!革靴の定番デザインは、名称だけでなくTPOも一緒に覚えておきましょう。
\ストレートチップ/
REGAL SHOES
\プレーントウ/
SHIPS×CAMINANDO
\モンクストラップ/
GRENSON
\ウィングチップ/
CROCKETT&JONES
\Uチップ/
PARABOOT
\ローファー/
JOSEPH CHEANEY
よく聞くけど“羽根”って何?
靴の紐を留めているハトメがある部分を羽根といい、2種類あります。甲の外側から包むようにあるのが、外羽根。甲と繋がっているのが内羽根。どちらもドレッシーに振る舞えますが、内羽根はよりフォーマルなシーン向き。
基本の定番飾り
タッセル&キルト
ともに主としてローファーなどの甲に使われる飾り。小さな房飾りのタッセルは、オールデンが1948年に考案したタッセルローファーから広まりました。タッセルの下にある、フリンジ風の飾りがキルト。もとは泥除けでしたが、現在は装飾として使われるように。着脱可能なパターンも多い。
メダリオン
つま先に小さな穴を開けた飾り。発祥はスコットランドで、もとはカントリーシューズの湿気を逃すための役割。のちにイングランドに渡ってデザイン性が高まり、靴の装飾として広まりました。下のようなトウのデザインも代表例。白いアッパーとの組み合わせはコーディネートに新鮮さをプラス。
ビット
ビットとは甲の金属飾りのこと。馬具のくつわ、ホースビットをモチーフにした、イタリア生まれのビットローファーから爆発的に人気が広まりました。もとはハンドバッグの装飾を取り入れたもので、やや幼く見えがちなローファーも、ビットが加わると一段とエレガントなデザインになります。
連載
BASIC RULES
LaLa Beginが定義する「服好き」、あるいは「服好き」予備軍さんへ、おしゃれの心得をご紹介します。色使いやコーディネート、メンテナンス方法から知っておきたい蘊蓄まで。おしゃれバイブルとして参考にしてみて!
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※掲載内容は発行時点の情報です。
[BASIC 100 RULES Autumn-Winterの記事を再構成]