Begin Market(ビギンマーケット) COLUMN BASIC RULES デニム選びに役立つ専門用語を覚えておく

2023.11.13

デニム選びに役立つ専門用語を覚えておく

デニム用語をすらすら言える

デニム通と話していると耳にする「それって何?」と不思議に思う単語、いろいろありますよね。知っておけば、デニムを新調するときにもきっと役立つはず!

いまさら聞けない!?専門用語を13に絞ってピックアップ。もう知ったかぶりは卒業できます♪

ウォッチポケット

別名コインポケット。当時の時計=懐中時計を入れるためのポケットとされていますが、実際は入らないためデザイン的な意味合いが強いそう。

スレーキ

前ポケットの裏側の袋布のこと。白い生地が一般的ですが、第二次大戦中は物資不足のため洋服の余った柄生地を使用していたことも。

リベット

縫製だけでは破れやすいポケットの端などを補強するため打ち込まれた金属の鋲。リーバイスが1873年に特許を取り、付属するように。

ヒゲ

脚の屈伸によってできる、股関節から太ももにかけて横に出る折りジワのこと。名前の由来は猫のヒゲに似ていることから。

ベルトループ

腰にベルトを通すためのパーツ。リーバイスでは1922年に初採用。それまではサスペンダーで吊るすためのボタンがついていました。

タテ落ち

デニムは縦糸が紺、横糸が白のため、横ではなく縦に色落ちしていきます。はけばはくほど色落ちし、縦に線が入るといわれています。

バックルバック

1930年代後半~40年代頭に登場したディティール。サスペンダーで吊ったデニムのウエストを締めるためのアジャスター的役割。

バックヨーク

ヒップ上のV字の切り替え。腰回りのフィット感を高め、そのバランスが美尻効果をもたらすなど、シルエットの美しさに影響します。

バックステッチ

ヒップポケットの装飾で、バックスタイルの表情を左右するともいえる、デニムの第二の顔。リーバイスの「アーキュエット」が有名。

セルヴィッジ

旧式織機を使った生地の両端に見られ、端のほつれをなくすためつけられた縫い目の耳部分。赤ステッチ入りは「赤ミミ」と呼ばれます。

ピスネーム

ヒップポケットなどに挟み縫いされるタグ。ちなみに赤タブの名前はリーバイスの商標で、その位置まで登録されています。

チェーンステッチ

裾口などに使われる鎖状の縫製。この方法で裾上げすると洗濯後にはっきりとした凹凸が現れ、はき込むことで味なアタリを楽しめる。

アタリ

主に縫い目や裾、ポケット部分の凹凸によって生じる、デニム地が擦れて色落ちした状態。「いいアタリが出てるね」なんて言ったりも。

 

①前に2つ+1つ、ヒップに2つの合計5つのポケットがある
②インディゴブルーのデニム生地を使用している
③各ポケットがリベットで補強されている

 

最近は様々なデザインのものが存在しているので、ジーンズ(デニムパンツ)を定義づけるのは正直困難。でも、じつは上の3つが条件なんです。すべてのジーンズはこれをベースに足し引きしたデザインといっても過言ではありません。

※掲載内容は発行時点の情報です。

[BASIC 100 RULES Autumn-Winterの記事を再構成]

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