デニムは育てて自分になじませる
手間暇かけて、好みの色&フォルムに
色落ちしたようなカラーで展開されているデニムもありますが、あの色落ちって自分でも作ることができるんです。それが“デニムを育てる”こと。
ゼロから育てるときは、リジットデニムと呼ばれる未加工のデニムをまず水洗い。最初の水洗いで2インチ(約5cm)ほど縮むので、丈詰めはこのタイミングに。それから1か月は洗わずに自分の体型を覚えさせる。そのあとは適度に洗ってまた伸ばしてと、伸縮を繰り返しながら体型に合わせていくことを“シュリンク・トゥ・フィット”といいます。
デニムの生地目はタテ方向によく縮むため、ウエストには生地を横向きに、ヒップから裾にかけてはタテ向きに使われます。そのためウエストはキュッと締まり、ヒップは自然な丸みが出るようにうまく縮んでくれます。リジットデニムでなくても、洗ったら少し縮んで気持ちタイトになったけど、はいていくうちにまた伸びてジャストなサイズ感になったと感じた経験はありませんか? こうやって自分の体型になじませていくことが“シュリンク・トゥ・フィット=Shrink(縮む) to Fit(体に合う)”なんです。
こうすることで、自分仕様のシワやアタリが育ちます。市販のミディアムインディゴぐらいに色落ちするまで、3年から5年かかります。
リジッドデニムは……
こぶし1個分入るウエストで選ぶ
Denim pants: WAREHOUSE
未加工のリジッドデニムを購入するのなら、試着したときに握りこぶしが1つ入るか入らない程度のゆとりがあるサイズがおすすめ。最初の水洗いでぐっと縮んで、ジャストサイズになります。
ワンウォッシュデニムは……
ジャストサイズで選ぶ
Denim pants: WAREHOUSE
既に洗って販売されているワンウォッシュデニムはほぼ縮みきっているため、その後洗っても劇的に縮むことはありません。だから、購入時にジャストと思えるサイズを選んでOKなんです。
連載
BASIC RULES
LaLa Beginが定義する「服好き」、あるいは「服好き」予備軍さんへ、おしゃれの心得をご紹介します。色使いやコーディネート、メンテナンス方法から知っておきたい蘊蓄まで。おしゃれバイブルとして参考にしてみて!
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※掲載内容は発行時点の情報です。
[BASIC 100 RULES Autumn-Winterの記事を再構成]