Begin Market(ビギンマーケット) COLUMN ARTICLES 新湯哲生さんの「スカイツリー愛」を調査。美しいベストショットの数々をご覧あれ!

2024.10.22

偏愛レボリューション

新湯哲生さんの「スカイツリー愛」を調査。美しいベストショットの数々をご覧あれ!

[LaLa Begin2022年 10-11月号の記事を再構成]

偏愛レボリューション~Vol.15「スカイツリー愛」新湯哲生さん

今年の5月で開業10周年を迎えた東京スカイツリー®。浅草や下町のほうへ出かけると、スッと空へ伸びる634mの雄大な姿に、ついカメラを向けてしまいますよね。

イベントや出来事に合わせたライティングも度々話題になりますが、そんなスカイツリーを建設当初から今日まで、ほぼ毎日記録し続けているのが今回の偏愛ビト、てつ(新湯哲生)さん。深い深いスカイツリー愛を伺いました。

雨の日も嵐の日も記録し続けて14年

まずはてつさんの定番スポット、隅田川テラスの遊歩道で待ち合わせ。

「毎日の撮影は広角レンズでツリー全体を撮っています。ライティングの定点観測(下写真)もここから。サクッと30分ぐらいですかね」

「365日欠かさず撮影。オールLEDとコンピュータ制御で、様々なバリエーションが楽しめます!」

ちなみにライティングってそんなに毎日違うんですか?

「日替わりのライティングが3種類あって、イベントやプロモーション等で特別ライティングが点灯されます。特別ライティングも通常は事前に告知されてるんですが、予告なしのサプライズも稀にあったりして、気が抜けないんです」

これ、同じように見えて少しずつ改訂されてるんですよ。時々行ってはチェックしてます」こんなものまで~

それでもやっぱり毎日って大変じゃないですか? 雨降ったり体調が悪かったり、飲みに行った日もですよね?

「あんまり大変って思ったことないんですよね。むしろ昨日撮らなかったな、ってほうが気になってしまう。毎日撮ってると天気予報から推測して虹が出そうだなとか、夕方荒れそうだとか、何となく分かるようになるんで、むしろ少しワクワクします」

この雷や虹(下写真)は撮り続けてるからこその決定的瞬間なんですね。じゃあ飽きることもない?

「虹が出るときは何となく分かるので、すぐ外に出て虹とツリーが一番美しく映るスポットを探して走ります。雷は自宅からひたすら連写しました」

「はい。天気も出来事も、スカイツリーを軸にその時何があったかを記録している日記のような感じです」

ツリーの頂上に月食が浮かぶ奇跡の1枚。綿密な計画とロケハンの賜物。

そもそも毎日撮るようになったきっかけは?

「自宅から約1㎞のところにスカイツリーが建つことが決まって、最初は街の盛り上がりが凄いなぁーぐらいでした。けど元々写真の趣味もあったりして、建設が始まった頃に基礎工事を観に行ったんです。それから少しずつ、にょきにょきと建ち始めたら気になってしまって、毎朝6時に現場に行って、その日納入される部材リストを確認してから仕事に行ってましたね」

「数あるオリジナルグッズの中で、周年などの記念限定のお菓子缶は絶対に買います」限定缶コレクションだけで相当な数!

なるほど、だからてつさんのブログタイトルが『スカイツリー成長記録』なんですね。美しいライティングを記録してるのかと思いきや、愛はそこから始まっていたのですね。

「建設中に東京タワーの高さを超えた時は盛り上がりましたね。午前半休取ってツリーのてっぺんに部品が乗る瞬間を1000㎜の望遠レンズで撮って。あの辺りから、どんどんカメラやレンズが増えました」

撮るだけじゃない! 自宅の中にもスカイツリー。1m超えの光る貯金箱やペーパークラフト、組み立て前のプラモが何体もありました。

空撮なら自信あります

地上のあらゆる場所だけでなく、空撮もされていますよね?

「そうなんです。かれこれ50回以上は飛んでると思います(笑)。建設中に部材をクレーンで引き上げて第一展望台に一旦乗せていたんですが、そこに何があるのか気になってしまって。毎回ヘリをチャーターしてスカイツリーの周りを3周してもらうんです。最初の頃はもうカメラもレンズも不十分で写真もブレブレで酷かったんですが、近頃はもう空撮ならお任せくださいって感じです」

季節感あふれるアートのような写真から、作業員の姿を捉えた詳細な記録まで「空撮は時間との勝負です」

これはもう完全に趣味の域を超えてる!

「前年に撮影したとっておきの写真を表紙にして、毎年カレンダーを自作してます」立派なB2サイズで、もはやプロ!

最後にララビギンの読者へ、スカイツリーを撮るならここがおすすめ、というスポットがあったらこっそり教えてください。

「やはり隅田川テラスの遊歩道は気持ちいいですよ。浅草駅に近いエリアが僕の定点スポットですが、川沿いをゆっくり蔵前の方へ歩きながら、ベストスポットを探してみてください。あとスカイツリーの真下から撮るなら、押上駅前自転車駐車場の屋上デッキが穴場ですよ」

写真撮影やグッズ収集など、様々な角度から東京スカイツリーを追い続け『東京スカイツリー成長記録写真ブログ』に記録。テレビ出演の経験もあり、スカイツリー好きの間では有名人!

調査報告

美しいライティングに魅了されて撮影し続けているのかと想像していたんですが、お話を伺って、スカイツリーそのものへの愛と、スカイツリーを軸に日々の出来事を記録されているという言葉が印象的で、淡々としているけど静かな熱を感じました。自分にとってそういう存在ってあるかなぁ。

※掲載アイテムはすべて新湯さんご私物であり、現在の流通を保証するものではありません。
※掲載内容は発行時点の情報です。

LaLa Begin2022年 10-11月号の記事を再構成]写真/押尾健太郎 インタビュー・文/オモムロニ ©TOKYO-SKYTREE

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