週末深イイ旅GUIDE
【静岡県富士宮市】文筆家・甲斐みのりさんの愛する地元、静岡の喫茶店をぶらり旅!
文筆家 甲斐みのりさんとゆく「富士山の恵み⁉ 美味喫茶旅」
MINORI KAI
富士宮市生まれの文筆家。富士宮市立中央図書館で本に夢中で触れたことで著述業を志す。著書は『歩いて、食べる 東京の名建築さんぽ』など40冊以上。Instagram:@minori_loule
今回の深イイ旅は……
\静岡県富士宮市/
富士山で有名な富士宮は、その恩恵に預かり、水がきれいなことでも知られています。水のおいしさが影響するコーヒーですから、喫茶店が多いのも頷けます。
私が喫茶店を愛するようになったのは、実は富士宮を出てから。全国のお店を訪ねましたが、帰省した際、改めて地元を見渡してみると、私が小さい頃からある喫茶店や、新しいカフェなど、たくさんの素敵な店があることに気づきました。
店主のこだわりの詰まった店内に身を置くと、日頃の忙しさや気がかりを忘れられます。
“ファミリー喫茶”ともいうべき風格と親近感
内装はまるで貴族が暮らすヨーロッパの古城のよう。(上)人気のチョコレートパフェ
とにかくメニューが豊富で、パフェなどのスイーツはもちろん、お食事メニューも充実。名物“富士宮やきそば”にもぜひ挑戦を。家族で楽しめるファミレスのような存在です。
喫茶ヴィーナス
住所:富士宮市ひばりが丘287
電話番号:0544-27-1144
営業時間:9:00~21:30(L.O.21:00)
定休日:月
Instagram:@kissa_venus
今一番気になる月に一度の「夜喫茶」
8月に提供された限定メニュー『佐野菓子店』によるブルーベリーのレアチーズケーキ
『ふもとのマルシェ』を運営するギャラリーカーサブランカがはじめた月に一度の夜喫茶。毎月違う菓子店と珈琲店を呼び、そのときどきのデザートと珈琲を提供しています。
夜喫茶リリィ
住所:富士宮市杉田1228-7
営業時間:20:00~23:00
営業日:月に一度不定期で営業 ※9月20日(金)と10月25日(金)に営業予定
Instagram:@gallery__casablanca
サンドウイッチに特産物を贅沢使い
左上の「大人のフルーツサンド」には、生クリームの隠し味に富士錦酒造の大吟醸酒粕を使用
富士宮は養鶏や養豚も盛ん。JINQ店限定の地元の卵を使ってつくった厚焼きたまごサンドは必食です。イートインスペースがあるのでぜひ出来立てを食べてみてください。
モウデルコーヒー JINQ店
住所:富士宮市中央町10-8
営業時間:11:00~16:00(L.O.15:30)
定休日:火・水
Instagram:@modelcoffee.jp
赤池商店の姉妹店による絶品アイスクリーム
「edit」には常設のカフェスペースが。40年間愛されたバー「HOT JAM」を改装して誕生した。(下)8月の新作「マンゴー&パッションフルーツ」
今年の7月にオープンしたばかりですが、すでに人気のカフェです。赤池商店からは道を挟んで向かい側。アイスクリームや季節のデザート、コーヒーが店内で楽しめます。
edit [エディット]
住所:富士宮市弓沢町893
営業時間:10:00~17:30(L.O.17:00)
定休日:不定休
Instagram:@edit.akaikeshouten
“ケーキとコーヒーのペアリング”が新感覚
ラズベリーを使ったムースケーキ『紅池ショコラ』
パティシエとバリスタのご夫婦が営む、“ケーキとコーヒーのペアリング”がテーマのお店。材料や味、見た目にもこだわったケーキを香り豊かな自家焙煎コーヒーとご一緒に。
お菓子と珈琲赤池商店
住所:富士宮市弓沢町924
電話番号:0544-29-6077
営業時間:10:30~17:30
定休日:日
Instagram:@akaikeshoten
もっと知りたい! 富士宮のおやつ
テイクアウトのみだったり、はじめてだと見落としがち?な名物も要チェック!
マルキーズの「メロンシャンテ」
メロンを半分使った贅沢すぎる一品。中には生クリームとカスタードクリーム、上にはメロン果肉と季節の果物がのっています。
長崎屋洋菓子店の「タヌキのケーキ」
すべて手描きのため、表情が違うのが愛らしい。チョコレートの下には、生クリームロールとバタークリームが詰まっています。
甲斐さんおすすめの宿は……
明治3年創業の老舗割烹旅館。富士宮の目抜き通り・神田商店街にあって、街の散策拠点にぴったり。屋上に露天風呂があり、富士山を眺めながら入浴できます。
小川荘
住所:富士宮市大宮町10-1
電話番号:0544-26-2197
料金:1泊朝食付9800円~
Instagram:@ogawaso_official
連載
“地元愛”に答えあり
週末深イイ旅GUIDE
旅にいい季節到来! 今週いける国内旅のおすすめを、地元ラブな旅上手さんに聞いてみました。するとニッチでローカルなスポットが続出。なんだか深イイ旅ができそうな予感♪
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※掲載内容は発行時点の情報です。
[LaLa Begin 2024年 AUTUMN号の記事を再構成]text:Miho Oashi, LaLa Begin