永く愛せる名品革図鑑
英国老舗の【革財布】。ブライドルレザーはエイジングレザーの代表格です
[LaLa Begin 2021年 10-11月号の記事を再構成]
毎日使い込みたい革財布
財布は毎日使うものだからこそ、使い続けるほどに味が深まる革製にこだわって選んでみませんか? ここからの記事では革のクオリティよし、デザインよしの4ブランドを厳選。よいコに育つ財布ばかりです。
エイジングの醍醐味を味わうなら英国老舗
Whitehouse Cox
ホワイトハウスコックスのジップウォレット
本国イギリスで熟練職人を多数抱え、まっとうなものづくりをする百年ブランド。ラウンドジップで安全性を高めた2つ折り財布は、札室、コイン室、カード室をバランスよく搭載。
ひみつの隠しポケットもあって、お守りなども収納できる。3万9600円(グリフィンインターナショナル)
- MEIHIN DATA -
サイズ:W9.5cm H13cm D約2cm
札:2室
コイン:1室
カード:3室
フリー:3室
いい革ポイント
老舗を代表するブライドルレザーは、そもそも手綱などの馬具に使われる堅牢な革。長く使い続けるほどに味とツヤが増す、エイジングレザーの代表格。
覚えておきたい職人技名
【ミの字ステッチ】
特殊なミシンを使って、カタカナの“ミ”のようにジグザグに縫うステッチ。直線縫いよりも耐久性に優れ、見た目にも美しい。
【返し縫い】
縫い終わりに針目を返してもう一度縫うこと。補強と、糸をほつれにくくするテクニック。2本のステッチが揃っている状態がベスト。
【へり返し】
漢字で書くと「縁返し」。革を張り合わせるときに、外側の革を折り返して内側の革に縫い止めるか、または糊付けして仕上げる技。
【菊寄せ(きくよせ)】
へり返しの際、財布の角部分に生まれるたるみをギャザー状に縫う技。菊の花のように美しい放射状に仕上げるには熟練技を要する。
連載
永く愛せる名品革図鑑
革のアイテム、おひとつでもお持ちでしょうか? コーディネートに取り入れるだけで、装いをグッと上品にコクだししてくれる。そんな素敵な存在です。種類によっては、紅葉のように変色するものもあるし、そのままの表情を貫くものもある。革って、じつに奥が深い……。そして知れば知るほどおもしろい。革の名品を厳選した、【大人のための革図鑑】ができ上がりました。とくとご覧あれ。
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※掲載内容は発行時点の情報です。
[LaLa Begin 2021年 10-11月号の記事を再構成]写真/押尾健太郎 武蔵俊介
文/間中美希子 名知正登 桐田政隆 スタイリング/野崎未菜美 ヘアメイク/畑江千穂 モデル/高橋佳子 イラスト/ Mamedori