やっぱり青が好き
【ターコイズ】の“いい青”って? 色や模様など、見分け方のコツ教えます!
[LaLa Begin 2018年 8-9月号の記事を再構成]
ターコイズが好き!
Blue dictionary
Turquoise【ターコイズ】
[用語]たーこいず
産地によって青のトーンや模様の入り方が異なる珍しい鉱物。またの名をトルコ石という。これは中南米などで採れたターコイズが東西を結ぶ交易地、トルコを経由してヨーロッパに運ばれたため。柔らかくて加工しやすいので、アクセサリーとして人気がある。成分はミネラルなので水には強いけれど、石油系洗剤には弱いので要注意。
青が深いターコイズはアリゾナ&ネバダ産
夏空の下で似合うのは深いターコイズブルー
夏の軽装に効くアクセといえばターコイズ。いい青の見分け方を、広尾のネイティブアクセ専門店「ロングブランチ」代表の森田洋司さんに教えてもらいました。
上/アリゾナ州のモレンシーターコイズは、あのティファニーブルーのような鮮やかな青が女性に人気。リング2万3000円。 下/同じくアリゾナ州で採れるキングマンターコイズは、濃いめのきれいな青。こちらはブローチ兼ペンダントトップの2WAY。ピンペンダント2万4000円(以上ロングブランチ)
「空と同じ色をしたこの石はアメリカで“スカイストーン”とよばれ、古くから儀式の装飾品やお守りとして大切にされてきました。なかでも珍重されたのが青の深いターコイズ。特にアリゾナ州はモレンシーやキングマンなど青が深いターコイズの産地として知られています。デザインは石一つのシンプルなものなら服を選ばない。あとは好みで選べばいいと思います。自然の恵みから生まれた、世界に二つとない表情がこの石の魅力ですから」
“深い青に美しい模様入り”は価値が高い!
ナンバーエイト
ネバダ州の歴史ある鉱山、ナンバーエイトで採れたターコイズは、明るい青に蜂蜜色の模様が素敵。9万8000円(ロングブランチ)
ビズビー
大きい模様が特徴のアリゾナ州のビズビーターコイズ。地色と模様は境目がぼやけているほどレア。13万8000円(ロングブランチ)
ローンマウンテン
ネバダ州のローンマウンテンターコイズは青が強め。黒い模様は細かいほど価値があるそう。7万9800円。(ロングブランチ)
覚えておきたい、アメリカの主なターコイズMAP
銅山や銀山などの副産物であるターコイズ。とりわけ西部のアリゾナ州とネバダ州は、良質な石がふんだんに採れる“ターコイズ銀座”。特に銅山付近だと青みが強くなる傾向があり、某ジュエリーブランドを彷彿とさせるグリーンがかったターコイズが採れる、アリゾナ州のモレンシー銅山はその代表格。
連載
やっぱり青が好き
色に溢れ、どんな色だって好きに選べる時代ですが、青ってじつは、私たちの最も身近にある色かも? デニムやシャツの定番色だし、ジャパン・ブルーって言われるくらい日本人とは縁が深い。ここらで一度、青を見つめ直し、好きな理由を掘ってみよう。
連載目次はこちら
※掲載内容は発行時点の情報です。
[LaLa Begin 2018年 8-9月号の記事を再構成]写真 池本史彦 PYRTE FILMS / 竹内一将 STUH 文 間中美希子/ 灰岡美紗 スタイリング 長坂磨莉 イラスト 川合翔子