ボーイな女の賢い買いものルール
【KEEN、TIDEWAYなど】地球にもやさしい買い物のコツって? 環境に配慮したアイテム4選
地球の未来への思慮深さを持つ
9200万トン。これは、世界のファッション産業で1年間に発生しているといわれているゴミの量。地球環境をめぐる課題に目を向けると、賢い買いものが何か、そしてもの選びの視点が見えてきそうです。
BRING™ [ブリング]
\ポリエステルに第二の人生を/
ブリングのDRYCOTTONY バスクシャツ 9350円(ブリング エビス)
便利で使いやすいポリエステルは、繊維生産量の約6割(5200万トン!)を占めるそう。サステナブルな素材ではないけれど、使用を極端に減らすのは非現実的。それなら流通しているポリエステルを原料にまでリサイクルし、再び糸・生地・服を作ろうというのがブリングの発想。再生ポリエステル100%のバスクシャツは、コットンタッチで吸水速乾抜群。着る人にもやさしい。
FilMelange [フィルメランジェ]
\ソフトな着心地は蘇った綿から/
右からフィルメランジェのローランド RE SWEAT 3万3000円、ロジャー RE SWEAT 2万6400円(フィルメランジェ)
原料である綿花の栽培や染色などの製造工程で、環境に大きな負荷を与えるコットン生地。フィルメランジェの「反毛」プロジェクトでは、洋服を生産する際に発生する裁断クズと回収衣料を、専用の機械で綿の状態に戻し、良質なオーガニックコットンを掛け合わせて新たな生地へと蘇らせています。でき上がった生地の色味はその時々によって異なり、それも味わい深い。
TIDEWAY [タイドウェイ]
\キズがあるレザーでも愛したい/
タイドウェイの3.04sq/ft エコトート6600円(タイドウェイ)※入荷時期は未定
長く愛用することは地球にやさしい選択肢のひとつ。そんな素材といえば革が思い浮かびますが、タイドウェイが取り扱っているレザーサプライヤーでは、キズや色ブレなどの様々な理由で、年間約10,000 sqft(スクエアフィート)と膨大な量の廃棄革が生まれているそう。そこで、完璧ではない革の個性も楽しんでと生み出されたのがこのトート。廃棄予定レザーゆえ、お値段もかわいい。
KEEN [キーン]
\その撥水加工、本当に必要?/
キーンのピレニーズ 2万5300円(キーン・ジャパン)
撥水加工で使われる有機フッ素化合物である、PFAS(ピーファス)。この物質、じつは自然に分解されず、人体にも環境にも悪影響を及ぼします。このPFASフリーに早くから取り組んできたのが、キーン。必要以上に撥水加工をすることをやめ、2021年時点で150トン以上のPFASの削減に成功。ブランドの代表的ハイキングシューズの撥水加工も、PFASフリーです。
連載
ボーイな女の賢い買いものルール
「安い」だけのものはもういらない。それなら「グッドプライス」、「いい買いもの」って何だろう? 長く使えたり、ヘビロテできたり、毎日の着こなしをグッと華やかにしてくれる小物だったり。使うほど愛着がわき、結果的に家計にもやさしい。そんな「賢い」買いものこそ、今必要なのでは? そこで、大人の服好き賢者24人にインタビュー。十人十色の賢い買いものを7つのルールにまとめました。さぁ2024年も賢く、楽しく買い初め!
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※掲載内容は発行時点の情報です。
[LaLa Begin 2024年 2-3月号の記事を再構成]photo : Yohei Kojima, Ayako Kubota, Saori Fushimi, Shunsuke Musashi text : Mikiko Manaka, Aki Maruyama, Miho Oashi, LaLa Begin styling : Aki Nitta hair & make-up : Karen Suzuki model : Mii