“メンズの一枚袖”が狙い目⁉【バーバリー】のヴィンテージコートを深掘り！

おしゃれに古着を取り入れたい、けれど古着道は奥深い……。そこで、目の肥えたその道のプロに、古着の魅力と選び方を伝授いただきます！

バーバリーのコート
予算： ¥40,000～

ヴィンテージの魅力をプロに学び、審美眼を養うことを目的とした本連載。今春は、ライトアウターの王様、バーバリーのコートを深堀りします。

ヴィン腕講師

ストレイシープ有楽町
店長　北島 黎さん

オーバーサイズで今っぽく着るなら“メンズの一枚袖”

─バーバリーのコートは、どこで仕入れていますか？

北島　イギリスやフランスなど、ヨーロッパが中心です。年に4〜6回ほど仕入れに行くのですが、その都度バーバリーのコートは探しています。ただ、日本だけでなく現地でも人気なので、最近は見つけることが難しくなってきていますね。

─人気のタイプはありますか？

北島　やはりトレンチコートでしょうか。バーバリーを代表するアイテムといっても過言ではないですからね。個人的には、シンプルなデザインのバルマカーンコートもおすすめ。

バルマカーンコート

どんな服とも相性がよく、汎用性が高いところがいいですね。

─トレンチコートを買うときに見るべきポイントは？

北島　元々、男っぽいコートなので、サイズ感が一番大切だと思います。女性の場合、少しゆったりしたサイズを選ぶと、やわらかな印象になり素敵かもしれません。そこで注目していただきたいのが「一枚袖」と呼ばれる袖の作り。通常は2枚の生地を合わせて袖を作るのですが、1枚の生地を筒状に丸めて作るので、肩から袖にかけて入る縫い目がないのがポイント。肩が張らず、流れるように落ちるんですよね。オーバーサイズでも綺麗に着こなせるので、メンズの一枚袖もおすすめです。

メンズの一枚袖

─素材などはいかがですか？

北島　エイジングを楽しみたい方はコットン100％、毎日ガシガシ使いたい方はポリエステル製の糸を織り合わせた生地のものがいいと思います。

ポリエステル素材を織り合わせた生地を使用しているものもある

素材については、コートの内側にあるタグに記載してあります。

─サイズはいかがですか？

北島　36などはメンズのMサイズ相当なので、女性がオーバーに着るのにも◎。常時50着ほど取り揃えているので、好みのものを見つけてみてください！

年代は裏地の首元についたタグでチェック。1960年代まではロゴがすべて大文字① 。それ以降になると「B」以外は小文字に変化②。サイズはポケットの内側にあるタグ③で確認できる。タグの中にある表記が「REG」なら「レギュラー」、「PET」は、レディスのみにみられる「プチ」。他にも着丈や袖丈の長い「LONG（ロング）」もある。また、裏地にも注目。定番のバーバリーチェック以外のもの④もあるので、選ぶときの基準にしよう。

連載

古着の目利き力を養う「ヴィン」覧

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※掲載内容は発行時点の情報です。

［LaLa Begin 2024年 2-3月号の記事を再構成］photo : Ayako Kubota　text : Miho Oashi