Begin Market(ビギンマーケット) COLUMN ARTICLES 【コンバース】永遠のスタンダード、オールスター。定番の黒ハイカットを徹底比較!

2022.01.17

ブランド研究【CONVERSE】

【コンバース】永遠のスタンダード、オールスター。定番の黒ハイカットを徹底比較!

バスケ靴からファッションへと進化した無二のシューズ

「オールスター」という名前で、スニーカー史上最も長く履き続けられている名作が誕生したのは、1917年のこと。

コンバースがもともと作っていたラバーシューズの販売が冬季に集中するため、通年販売可能な商品としてバスケットボールをプレーするときに履くシューズを開発したのが始まりです。

コンバースのスタンダードアイテム「キャンバス オールスター HI」

コンバースでは学生スポーツであるバスケットボールのシューズがアメリカの大学別に数種類ありました。

その中のひとつに“オールスター”という名のモデルがあり、以降このモデルがコンバースを代表するバスケットボールシューズとして集約されていくことになります。

チームスポーツの競技用として生まれ、70年代には、各チームのユニフォームに合わせて、カラーバリエーションが広がりました。

6380円

基本製法はゴム底を約100度の熱と圧力でアッパーとソールを接着していくバルカナイズド製法で変わらないものの、時代を経るごとに色、柄、素材にバリエーションが生まれ、ディテールも変化遂げています。

最近では機能性をアップデートしたモデルが登場したりと、更なる発展を続けています。

ローカットを意味するモデル“OX”は大学名に由来してた!?

6380円

ハイカットと人気を二分するローカット。ただし、「ロー」とは呼ばず「OX」という名前がついています。「OX」はオックスフォードの略で、その昔オックスフォード大学の学生が短靴にカスタマイズして、紐を通して履いたシューズに由来していると言われています。

似た者同士の“黒”兄弟だけどそれぞれ個性あり!

右/6380円 左/7700円

突然ですが、写真のオールスター HIの見分けがつきます? どちらもブラックのキャンバス オールスターですが、右が慣れ親しんだベーシックなオールスターで、左がヴィンテージテイストを追求したモデル。微差ですが素材感やディテールに違いがあって、印象も異なります。下にも紹介していますが、じつは黒のハイカットだけでも種類豊富で選ぶ楽しみも!

アンクルパッチ

左の「U.S.ORIGINATOR」には、内側にあるオールスターロゴの上に、よく見るとちょこんと尖った三角のノッチがついています。

ヒールラベル

かかとのラベルデザインは瓜二つですが、USカラーズのラベルをよく見るとロゴの下に「U.S.ORIGINATOR」の印字が入っています。

アッパー

パキッとした黒さが際立つ定番型と、洗い加工を施したキャンバス地で履き込まれた風合いを表現したUSカラーズ。どちらが好み?

靴紐&アイレット

定番型はポリエステル素材のシューレースで、USカラーズはコットン製。ハトメもマットな質感と光沢のある感じで違いがあります。
インソール
定番モデルの薄めのインソールに対し、USカラーズはクッション性に優れたウレタンソールを用いています。履き心地を比べてみて。
他にもこんな黒ハイカットがスタンバイ

左:7150円 中:1万6500円 右:1万3200円

左/想像以上に軽いオールスター

発泡剤を射出して成型するインジェクションE.V.A.製のアウトソールを載せた、オールスター史上最軽量モデル。定番オールスターの約半分の重さで、足取りも軽やか。

中/水濡れも平気なオールスター

履き心地を向上した「オールスター 100」モデルにゴアテックスのファブリックスを搭載。アッパーにも撥水加工を施しているので、足元の雨対策は万全!

右/シャープで端正なオールスター

生成りのテープやコットンシューレースを使い、クラシックな雰囲気を再現した日本製モデル。1980年代のラストを用いて、シャープなルックスを形づくっています。

※掲載内容は発行時点の情報です。

[LaLa Begin 2022年 2-3月号の記事を再構成]写真/武蔵俊介 構成・文/名知正登

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