Begin Market(ビギンマーケット) COLUMN ARTICLES 掘れば掘るほど魅力的!ヴィンテージ北欧食器の世界

2025.02.11

掘れば掘るほど魅力的!ヴィンテージ北欧食器の世界

掘るほど面白い「北欧食器」

ヴィンテージの魅力をプロに学び、審美眼を養うことを目的とした本コラム企画。二つ目は、自然で飾らない佇まいが人気の〝北欧食器〟をピックアップ。

─北欧雑貨の品揃えは?

 所 北欧ヴィンテージ家具を中心に、北欧雑貨も500種ほど。

─ビギナーにおすすめの商品を教えてください

  フィンランドのアラビア社が出している「ルスカ」シリーズ(1)でしょうか。オーブンや食洗機、電子レンジもOKのタフさが魅力です。価格も1万円未満とリーズナブルなので、普段使いにもってこい。アラビア社はイッタラグループの傘下に入ったため、このデザインが手に入るのはヴィンテージだけ。しかも同じアイテムを揃えやすいので、家族やパートナー分も確保できると思います。

上からエッグスタンド、カップ&ソーサー、プレート上下。以上すべて参考商品。

─アラビア社というと、プリントものも人気ですよね?

 プリントもおすすめですが、セットでは見つけにくいことも。たとえば、カップ&ソーサー(2)であれば、気に入ったデザインで1脚ずつ揃えてもよさそうです。柄物だと、スウェーデンの名門陶磁器ブランド、グスタフスベリの「ベルサ」シリーズもおすすめ(3)。1960〜74年の間に製造されたもので、ミッドセンチュリーを代表する巨匠スティグ・リンドベリがデザインを手がけています。

1940〜60年代に製造された、アラビア社のカップ&ソーサー。ルスカと同じ、ウラ・プロコッペによるデザイン。参考商品。

ベルサのプレートは葉脈に注目。葉の輪郭まで伸びていたり、はみ出しているのがヴィンテージの証。参考商品。

─刻印の見方はありますか?

アラビア社(4)だと、1940〜71年くらいまでにつくられたものは、王冠のようなロゴが小さめ。ベルサ(5)は、ロゴにも葉っぱがあるのがポイントです。

─マニアックなアイテムは?

 デンマークの彫刻家 イェンス・クイストゴーが手掛けた「レリーフ」シリーズ(6)はいかがでしょう。葉っぱのような凹凸が特徴です。これは調味料入れで、変わり種があるのも北欧食器の魅力。

デザイナーのイェンス・クイストゴーが、美しい北欧の森を表現した「レリーフ」シリーズの調味料入れ。参考商品。 

─購入する際のポイントは?

 まずは好きなデザインで選んでみてください。家族構成や用途に合わせて、お客様にフィットするものを提案できるので、お気軽にスタッフまでご相談ください!

※掲載内容は発行時点の情報です。

Share