2019.01.15
ブランド研究【パラブーツ】
「パラブーツ」の革靴が雨雪もへっちゃらな理由
フランス南東部に位置する街で自社生産を貫く
創業地はフランス南東部のイゾーですが、近年サン=ジャン=ド=モワランという街に拠点を移しました。
本社、工場、ショールームを併設し、地元の人々を中心に約40名のスタッフが働いています。アルプスの大自然を望む地で、年間約20万足の靴を作っています。
パラブーツのサン=ジャン=ド=モワランの工場
雨雪でもへっちゃらな革を使っている
ブルームが白く浮き出て、油分が多いため水をはじく!
アッパーによく使われている革を、パラブーツでは独自に「リスレザー」と呼んでいますが、決して動物のリスのことではありません。(綴りはフランス語で“Lisse”)。
オイルを十分に革内部に染みこませたカーフのことで、防水性がとても高く、革自体が傷みにくいという特性もあります。
時間が経つと白い粉のようなブルーム(ロウ)が浮き出てくるのも、上質なリスレザーを使っている証拠。
「雨の日にはパラブーツをはく」という人が多いのも納得です。
磨けばブルームは落ちる
パラブーツに関するお問い合わせ先/パラブーツ 青山店 ☎03-5766-668
連載
ブランド研究【パラブーツ】
ボーイな女の足元にパラブーツの靴があるのを頻繁に見かけるようになった今日この頃。タフにはけて、フランス産ならではの品のある風貌に魅了される人も多いのでは?知られざるエピソードから、靴好きを唸らせるこだわりの製法まで、とくとお見せします。
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※掲載内容は発行時点の情報です。
[LaLa Begin2018年4-5月号の記事を再構成]写真/久保田彩子 伏見早織 構成・文/名知正登 イラスト/越井 隆