トレンチコート本来のディテールを妥協しない

本格派を選ぶなら細部までこだわりたい

コンサバな印象になるからトレンチコートが苦手、と嘆くボーイな女も多いはず。そもそも英国陸軍の塹壕戦用コートなので、ボーイなアイテムなはずが、レディスだとなかなか本格仕様のトレンチコートが見つからない……。

Outer:LENO　Shirt:LENO　T-shirt:THE SHINZONE　Pants:LENO　Shoes:SANDERS

本格派に見える一着をお求めなら、細かいことで恐縮ですが、本来備わっていたディテールまでこだわって選びましょう。こちらのトレンチコートのディテールを下で紹介しているのでチェックしてみてくださいね。“なんちゃって”じゃない一着は、着こなしを格上げしてくれること、間違いなしです。

①スロートタブ
衿裏に収納されているベルトで、風雨の浸入を防ぎ、のど元を温める役割を果たします。

②Dリング
戦時中、手榴弾を装着するために使われたリング。今は装飾として形をとどめています。

③ストームポケット
ポケット内部への雨雪の浸入を防ぐ、ボタン留め式のフラップをつけた二重のポケット。

④インバーテッドプリーツ
後ろ身頃の裾にある、ひだ山をつき合わせた構造のプリーツ。快適な足さばきもかなう。

⑤エポレット
かつては将校の階級を示す肩章をここにつけていました。肩のラインを強調します。

⑥ガンパッチ
ライフル銃を撃ったときの衝撃から守るためのもの。今は風よけとして機能しています。

⑦スリーブストラップ
袖口に取りつけられたベルトは、風雨が強いときに袖口を締めて浸入を防ぐパーツです。

使い方に困るトレンチのベルトですが、あえて前ボタンを留めずに片リボン結びを中心からずらして作ると、メンズライクに仕上がります。

ベルトの両端をポケットに入れればラフに着こなせます。ポイントはサイドループで1周巻いて長さを調節し、後ろでややたるませること。

トレンチの袖についているベルトも袖口を絞って結べば、腕部分が丸みを帯びたコクーンシルエットに。袖まくりもしやすくなります。

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BASIC RULES

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※掲載内容は発行時点の情報です。

［BASIC 100 RULES Autumn-Winterの記事を再構成］