Begin Market(ビギンマーケット) COLUMN BASIC RULES ヴィンテージのデニムにも目が利く

2024.02.15

ヴィンテージのデニムにも目が利く

時を越えて受け継がれるヴィンテージはつくりがよく丈夫。不変的な価値を備え、その歴史そのものでもあります。ものの良さを見極める審美眼を養うため、その魅力を探ってみましょう。

リーバイスのヴィンテージデニム
予算:大体2万~3万円

―リーバイスデニムにおいて「古着」と「ヴィンテージ」の違いは?

藤原 僕は天然のインディゴの色落ちが楽しめる1977〜78年までに生産されたデニムのことをヴィンテージだと捉えています。モデル名で言えば、有名な「501XX」、「501 66」の前期までがヴィンテージですね。

―色落ちデニムの魅力を教えてください。

藤原 一目でわかる、“本物感”。というのもデニムは何10年もの間、保管されていた空気や湿気などの環境によって経年変化し、色落ちや風合いが育まれます。デニムはワインと同じなんです。

―そうしたヴィンテージデニムの最高峰がリーバイスの「501XX」なんですね。

藤原 なので、今は多くのメーカーが「501XX」の再現を試みていますが、オリジナルを超えるのは難儀なこと。ヴィンテージデニムの中でも一級品ですから値段も高い。それよりも女性にはお手頃に買える本格的なヴィンテージデニムをおすすめします。

デニム界の絶対的王様501

―入門編として買うならどのモデルがいいですか?

藤原 デニムの原点、ストレートの「501」で探すなら1970年代前半製の「BIGE」や「50166」。

ストレートの「501」

スリム好きなら「505」、さらに細身の「606」、マリリンモンローも愛した「701」は数が少ないのでレアです。

ほんのりスリムな505

501よりポッケもスリム

スーパースリムな606

見つけたら買い! 701

―これから人気が出そうなのは?

藤原 70年代製でフレアが今っぽい「517」ですね。

フレアが今っぽい517

これらは本格的な色落ちが楽しめて、2万〜3万円で買えるので、まずはお手頃なモデルからヴィンテージデニムを体感してみて。

―自分に合うヴィンテージデニムを探すコツは?

藤原 気に入った色落ちを選び必ず試着をしてマイサイズを選ぶこと。運命の1本に出会うまでは時間がかかりますが、手に入れたら絶対後悔はしないはず。根気よく探しましょう。

 

 

住所:東京都渋谷区神宮前3-26-11 原宿SHビル
電話番号:03-3401-4666
営業時間:12:00~19:00
定休日:無休

※掲載内容は発行時点の情報です。

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