アナトミカのマリリンⅠとⅡの違いを知っている

デニムの本領を知っている。

「パンツだけはレディスが失敗しない。」と言えば、レディスの美しい後ろ姿を極めた「アナトミカ」のマリリンもはずせません。ⅠとⅡの違いをしっかり把握して選びましょう。

道行く人のお尻が気になります。変な意味ではなく（笑）、デニムは後ろ姿が肝という話です。アナトミカの「マリリン」は「後ろ姿がきれいに見える」と評判。そんなウマイ話がある？と半信半疑でお店に突撃。

早速はいてみると、Ⅰはやわらかく包み込むよう。Ⅱは体を支えるようにシャキッと。ヒップは、Ⅰは丸みが出るのにセクシーになりすぎず、Ⅱは立体的で上品なラインが現れるんです！

マリリン・モンローがはいていたとされるモデルがベース。ハイウエストですが窮屈さを感じず、自然に体型を美しく見せてくれます。はき込んだようなやわらかい生地と相まって、スカートのような楽ちんな着心地は、毎日手にとりたくなるくらい。

ロールアップで足元に少しボリュームを持たせるのがおすすめ。「10㎝幅で2ロール」が理想！

ヒップ下から裾にかけては、幅広のストレート。ヒップラインは自然な丸みで、さりげなく美しい後ろ姿に仕上げてくれます。余裕のある作りながら、だらしなく見えないのもありがたい。

こちらもマリリンがはいていたとされる2大デニムのうちのひとつを元に作られたもの。深い股上が特徴のⅠに対し、こちらは少し股上浅め。しっかりとハリのある生地で、テーパードラインのシルエットは着こなしを上品な印象に仕上げます。

テーパードシルエットを生かすため、ロールアップはせずに裾上げして、すっきりとはきたい。

美しく落ちるテーパードラインなので、Ⅰよりきれいめなシルエット。360度すっきりと見えて、きゅっと立体的な後ろ姿が実現するのは、バックポケットのダーツ（縫製）のおかげ。

じつは、考え抜かれた型や緻密な縫製が美しい後ろ姿の秘密。縫製からサイズ選びに至るまで、後ろ姿へのこだわりは半端じゃありません。なるほど、評判の声は嘘じゃなかった（疑ってごめんなさい）。デニムが上手く着こなせない・お尻に自信がないという人こそ、試す価値あり。貪欲に「なりたい後ろ姿」で選んでください。

連載

BASIC RULES

LaLa Beginが定義する「服好き」、あるいは「服好き」予備軍さんへ、おしゃれの心得をご紹介します。色使いやコーディネート、メンテナンス方法から知っておきたい蘊蓄まで。おしゃれバイブルとして参考にしてみて！
連載目次はこちら

※掲載内容は発行時点の情報です。

［BEST PANTS STYLE 100 Autumn-Winterの記事を再構成］