趣味活ノススメ
【趣味活】女優・仙名彩世さんが夢中になる「ミニチュア」の魅力を聞きました!
ときめきが止まらない! ミニチュアワールド
指先ほどのスケールに精密なディティールを詰め込んだミニチュア。小さくてかわいい世界に夢中になった仙名彩世さんに、見て、作って、表現する、探求の楽しさを聞きました。
仙名彩世さん
宮城県出身。元宝塚歌劇団花組トップ娘役。退団後の主な出演作に、ミュージカル『ミス・サイゴン』、『のだめカンタービレ』『ジェーン・エア』など。現在ミュージカル『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』へ出演中(9月17日まで)。Instagram:@miniaturefood_art_sennaayase
ふとしたきっかけと挑戦がときめきの入り口に
「宝塚を卒業後、舞台の共演者の方にミニチュア作品のSNSを見せていただいたのが、この世界を知ったきっかけなんです。幼い頃からシルバニアファミリーのミニチュアフードやカトラリーなど細かいものが好きだったのもあり、『自分にもできるかも』と思って。動画で作り方を学びながら、最初に作ったのがエビフライ(下写真右上)。」
「今見ると色々粗がありますが、そこからいろんなミニチュア作家さんを参考にしつつ、少しずつオリジナリティを加えて、本物を観察しながら作品を作っています。」
指先ほどのサイズ感!
「麺類は、小さいシリンジの先を火で炙って穴を閉じてから針で再度穴を開け、そこから樹脂粘土を絞り出して作るのですが、穴の大きさ次第でうどんやラーメンができたりして。私自身食べることが大好きなので、ミニチュアも自分が食べたいものを作りがちです(笑)」
\細かすぎる作業/
割り箸に剥がせる粘土状の接着剤を付け、その上に樹脂粘土で作ったクッキーを置いて固定し、アイシングをします。
作る楽しさ、学びの喜び 大人のときめきは一生もの
「舞台では、自分自身が何かを表現して、それが記憶としてお客様の心に残るということが何よりも嬉しいのですが、ミニチュア制作は、物質としての作品を手元に残せるので、また違う達成感があり、リフレッシュになるんです。疲れていても、『あのミニチュアを作りたい』と考えだすと寝られなくなるので(笑)、帰ってから夜中に作ったり、起きてからの楽しみにして朝5時から作ったり。自分の手で作ると愛しさが増して、喜びが湧き出てくるんです。」
\まるで本当の料理の作り置き!/
ネギは少しずつ色を変えて着色した粘土をそれぞれ薄く伸ばし、何層も重ねて巻いてから乾燥させ、本当の料理のように切っていきます。
「それに、大人になってからも新しいことを学べるのが本当に楽しい! ミニチュア制作のワークショップを開催したときも、作る楽しさを皆さんと共有できたことが嬉しくて。一生続けられるものを見つけられたなと思いますね」
\唐辛子やニンニクも本物に忠実/
ペペロンチーノ
唐辛子やにんにくは針に粘土を巻きつけて乾燥させ、外して輪切りに。食材をよく観察して再現!
\まぜた納豆の泡まで再現/
納豆ご飯
箸で持ち上げた様子もかわいくてお気に入り。お米はシャープペンシルの先を楕円形に潰したものを使い、粘土を型抜きしています。
\ルーの透け感にもこだわった/
シーフードカレー
色も模様も付けたシーフードがルーから絶妙に透けて見えるよう、配置や色の調合もこだわっています。
連載
“好き♡”から始まる学びの時間
趣味活ノススメ
忙しい毎日の中でも、心がときめく“趣味”の時間。それはまさに、学びを深め、生活に彩りを与える大切なひとときです。今回は、新たな〝好き〟を見つけるヒントや、それを深めるためのアイデアやマインドを、趣味活の達人たちに聞きました。
連載目次はこちら
※掲載内容は発行時点の情報です。
[LaLa Begin 2024年 AUTUMN号の記事を再構成]photo:Saori Fushimi text:LaLa Begin