やっぱり青が好き
やっぱり大好き! 好感度抜群の【ブルーシャツ】。作り手のこだわりにも注目!
[LaLa Begin 2018年 8-9月号の記事を再構成]
シャツが好き!
Blue dictionary
Dark Sax【ダークサックス】
[用語]だーくさっくす
ディガウェルがシャツに名付けた独自の色名で、濃いサックスブルーのこと。そもそもこのサックスブルーとは「サクソン人の青」という意味。サクソンとはドイツに流れるエルベ川流域のことで、当初はこの地域でよく見られた緑がかった青色を指す言葉だった。ファッションにおいては、灰色がかった浅い青色を指すことが多い。
青が得意なブランドの並々ならぬ青を知る
コーディネートが決まる 好感度も上がる
男性がスーツに合わせるドレスシャツの場合、欧米では青は白に次ぐフォーマルな色とされています。これは、カジュアルなシャツにも通じること。
それは青が気品や清潔感にあふれた、好感度の高い色だからではないでしょうか。一口にブルーシャツといってもバリエーションはさまざま。そんな愛され色の青にこだわる、ブランドのご自慢シャツを集めてみました。
特にサックスブルー系のシャツは、パリッと見せたいときに揃えておきたい青シャツです。上のディガウェルは、ダークサックスという青を定番色にしていて、他のブランドにはない、濃くて深みのあるブルーが魅力なんです。
こだわりのシャツの作り手に聞いた“青”の主張
SEA SALT
雲がかかった海色のフェードブルー
並河聖子さん
───デザイナー
様々な色の変化を見せる海の青を、新作のリネンシャツに表現。「海に雲がかかったときの色褪せたような青を、ヤグルマギクの植物染めで施しました」
シーソルトのシャツ2万6000円(ジー・オー・ディー)
DIGAWEL
深い青が自慢のシャンブレーシャツ
柴崎博和さん
───プレス
一般的なサックスは薄めの青ですが、「軽さの中にも奥行きが出るよう、シャンブレー(白糸と青糸の平織り)にして、青糸をかなり濃い目にしています」
シャツ1万5000円(ディガウェル 1)
MACOBER
よく晴れた日の空みたいなネイビー
荒木重隆さん
───営業
糸を張り詰めずにふっくら織った、優しい表情のオックスフォードシャツは「よく晴れた日の空のように明るく自然な青を、糸の段階から染めて表現しました」
マコバーのシャツ1万2000円(G・TRANS)
EEL
異なる表情が愛おしい瑠璃色の陶器ボタン
柳澤一人さん
───プレス
紺のオックスフォードシャツを彩るのは「憧れの陶芸家ルーシー・リーも作っていた陶器ボタン。お手製なので形も瑠璃色の艶めきも、ひとつずつ異なります」
イールのシャツ1万6800円(イール中目黒)
THE
ラピスラズリで叶えたフェルメールの青
阿部 洋さん
───ジェネラル・マネージャー
ボタニカルダイのシャツに使った天然染料は「主成分がラピスラズリ。画家フェルメールも愛した鉱石を使い最新技術でより深いラピスラズリ色に仕上げました」
ザのシャツ2万3000円(THE SHOP)
nest Robe
オールシーズン着られるネイビー
青木奈緒さん
───プレス
段階から染めることで、糸全体が染まって深みのあるネイビーに。季節も時代も問わないオールマイティなネイビーです」
ネストローブのシャツ1万7000円(ネストローブ 表参道店)
連載
やっぱり青が好き
色に溢れ、どんな色だって好きに選べる時代ですが、青ってじつは、私たちの最も身近にある色かも? デニムやシャツの定番色だし、ジャパン・ブルーって言われるくらい日本人とは縁が深い。ここらで一度、青を見つめ直し、好きな理由を掘ってみよう。
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※掲載内容は発行時点の情報です。
[LaLa Begin 2018年 8-9月号の記事を再構成]写真 池本史彦 PYRTE FILMS / 竹内一将 STUH 文 間中美希子/ 灰岡美紗 スタイリング 長坂磨莉 イラスト 川合翔子