シャツのトリセツ
人気のシャツのベースになった【元祖ボタンダウンシャツ】って⁉ 基本のディテールもおさらい
[LaLa Begin 2022年 6-7月号の記事を再構成]
ディテールを見てわかってるシャツに出会う
元祖ボタンダウンシャツを開発したブルックス ブラザーズ。「ファッション史上最も模倣されたアイテム」とも言われ、今人気のシャツも本作をベースにアレンジしたものが多いワケです。
“わかってる”選択をするためにも、基本のディテールはおさえときましょ!
Brooks Brothers
ブルックス ブラザーズのスーピマコットン オックスフォード ボタンダウンシャツ
\誰もが認めるシャツの永世定番/
ポロ競技用に、衿を身頃にボタン留めした仕様で1896年に誕生。本作は美しい光沢と強度で知られる、米国産の超長綿のスーピマコットン地を米国の工場で縫製した名品。2万900円(ブルックス ブラザーズ ジャパン)
①台衿
衿を立たせるための土台となるパーツ。この高さが高いほど、エレガントな印象となる。
②カラー
小さなボタンで留められたボタンダウン仕様。このデザインは1896年、同社が考案した。
③前立て
シャツの前ボタン部分のパーツを表す。レディスは、メンズと違い左前なのも特徴。
④ヨーク
肩や胸、背中などに使う切り替え布。主に体にフィットさせるための役割を担っている。
⑤アームホール
腕を通す穴。「袖ぐり」とも言い、大きさや形によって、着心地が変わる重要なポイント。
⑥剣ボロ
袖先に見られる短冊状の細長いパーツ。ロールアップを補助する役割を果たしている。
⑦カフス
シャツの袖先の、袖口を留めるための筒型の部分。こちらはオーソドックスな「シングル」。
⑧シャツテール
シャツの裾。曲線的な裾はかつては下着を用いず、裾をその代わりとしていた名残。
【COLUMN】
シャツとのイージーな付き合いをはじめる
汚れやすいし、シワも気になる……など悩みの多いシャツ。日々のトラブルにも慌てずに済む、3つの対処法をご紹介します。
衿元の黄ばみはウタマロで解決!
衿の皮脂汚れには蛍光増白剤を配合の石鹸が効果的。洗濯前にゴシゴシのひと手間で見違えます。
アイロンは衿と前立てだけでOK!?
全部のシワを伸ばしてしまうとかしこまり過ぎ。印象を決める衿と前立てだけ、重点的にケアしよう。
シミ抜きを携帯して緊急事態に備える
ケチャップなどの厄介なシミには、応急処置が大事。素早く対処できる、市販のシミ抜きを携帯しましょう。
連載
シャツのトリセツ
こちらの取扱説明書を手に取っていただき、ありがとうございます。本書では、ベーシックだけど意外と敬遠されがちなアイテム「シャツ」と、ボーイな女の上手な付き合い方をまとめてみました。よくお読みになったあとも、大切に保管してください。
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※掲載内容は発行時点の情報です。
[LaLa Begin 2022年 6-7月号の記事を再構成]写真/竹内一将 スタイリング/コダン ヘアメイク/畑江千穂 モデル/潮田あかり 文/間中美希子 妹尾龍都