洗濯の問題 選択式問題集
【洗濯のプロに聞いた】洗剤の選び方って? シャツのボタンは開けるべき? 洗濯の疑問を解決!
[LaLa Begin 2020年 6-7月号の記事を再構成]
本書のねらいと目的
世の中の“洗濯疲れ”をなくしたい
市場に山ほど洗剤はあるけれど、違いが分からず選ぶのも一苦労。グレーゾーンの素材の扱いに失敗し、お気に入りのウェアが帰らぬ服になったことも数しれず……。いちいち悩んで行わなければならない洗濯は、身近な家事にもかかわらず、頭の中はハテナでいっぱい&気づけばゲッソリ。
ならばできるだけシンプルに、必要なステップのみを踏む対策を取って、苦手を克服していきましょう。
準備編
【Q1】
洗剤は洗浄力が高いほど良い洗剤である。〇か×か。
【A1】
×
実は多くの人が“洗いすぎ”!? 用意すべきは3種類の洗剤です。
普段使い用は、ガンコな汚れを落とす粉末洗剤などだと洗浄力が強すぎる場合もあるため、液体の弱アルカリ性洗剤かおしゃれ着洗い用の中性洗剤を軸に。汗やニオイが気になるときに粉末洗剤を併用すると◯。そのほかには、アイテムで使い分ける専用洗剤、いわゆる「趣味洗剤」があれば十分。(左から順に)ランドリー洗剤600ml。1800円、ニットソークウォッシュ300 ml。1500円、デニムソークウォッシュ300 ml。1500円(すべてフレディ レック・ウォッシュ サロン トーキョー)
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【Q2】
型崩れしやすいシャツや下着。それぞれ目が粗い①と細かい②、どちらのネットに入れるべきか。
【A2】
①シャツ ②下着
目の粗さを見極めてネットを使いこなそう
ネットの役割は、生地の表面を守ることと型崩れを防ぐこと。目が細かい方はこの2点とも両立するので下着などの繊細な衣類向き。シャツなどの型崩れのみ防ぐことができればよいものは、目が粗いタイプを。
【Q3】
ボタンとファスナーはどの状態で洗うのがよいか。
①ボタンもファスナーも閉める
②ボタンもファスナーも開ける
③ボタンは閉める、ファスナーは開ける
④ボタンは開ける、ファスナーは閉める
【A3】
④
ボタンを閉めると、洗濯機の中で他の衣類に引っ張られて生地が破れたりちぎれたりする可能性があるため、全開けするのが正解。
一方でファスナーはしっかり閉めること。洗濯機から出した後、衣類に穴が空いてるのは、開けたまま放り込んだファスナーの金具が当たってできたものであるケースも多いので注意を。
【Q4】
アイテムによっては裏返しのまま洗ってよい。〇か×か。
【A4】
〇
デニム・靴下は裏返しでOK
デニムの干し方 デニムのような厚手素材は、風通しをよくして干すのが重要。ウエストを上にし、筒状になるよう胴まわりを開けて。
色落ちしやすいデニムは裏返して押し洗いし、20~30分中性洗剤につけ置きした後、泡が出なくなるのを目安にすすぎを。
靴下の干し方 ゴムより少し下をピンチで挟む。ゴム部分が早く乾いたほうがよく、履き口を上にして水分が下に落ちるように。
靴下も裏返しがいいのは、表面の生地が裏面より繊細なため。洗濯機は衣類同士の摩擦により汚れを落とすので、そのひと手間で生地の劣化を遅くできる。
ただし、外側にした面のほうが汚れは落ちやすいので、内側にくる表面に汚れがあるときは、その部分だけ予洗いを。ちなみに、干すときも裏返しがベター。
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裏返しがベターです
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【Q5】
タテ型、ドラム型洗濯機の特徴を示した表の正しい言葉に丸をつけよ。
【A5】
タテ型は「たっぷり」の水で、揺らしながら「こすり洗い」。ドラム型は「少ない」水で、上から下に落とす「たたき洗い」。
水道水が軟水の日本は、たっぷりの水で洗う方が汚れが落ちるそうなので、洗浄効果を取るならタテ型、乾燥までトータルで行う便利さを求めるなら、均一に温かい空気を当てられるドラム型が向いている。
【Q6】
ⓐで示されているアイテムの機能を①~③から選びなさい。
①毛玉を取る
②香りがつく
③色移りを防ぐ
【A6】
③色移りを防ぐ
衣類から出る染料をシートが吸着。ヨーロッパ諸国の水道水は汚れが落ちにくい硬水のため、お湯洗いが基本。そのため色落ちリスクも高く、白ものと分けて洗うの常識だそう。色落ち防止シートに海外製品が多いのもそのため。洗濯機用色移り防止シート 10枚入り。300円(フレディ レック・ウォッシュ サロン トーキョー)
10問以上正解した方は“洗濯マスター”!
クイズ監修
松延友記さん
ドイツ発のコインランドリー「フレディ レック・ウォッシュサロン トーキョー」プロデューサー。洗濯のプロとしてTV番組にも出演。
フレディ レック・ウォッシュサロン トーキョー
住所:東京都目黒区中央町1丁目 3-13
アクセス:東急東横線 学芸大学駅下車 徒歩13分
電話番号:03-6412-8671(9:00-21:00)
営業時間:24時間営業
https://www.freddy-leck-sein-waschsalon.jp/
※掲載内容は発行時点の情報です。
[LaLa Begin 2020年 6-7月号の記事を再構成]写真/久保田彩子 伏見早織 文/渡辺 愛 撮影協力/フレディ レック・ウォッシュサロン トーキョー ※クレジット表記がないアイテムは、すべて編集部私物です。