古着の目利き力を養う「ヴィン」覧
レザーバッグの大定番【オールドコーチ】って⁉ ヴィンテージのプロに選び方を聞きました!
おしゃれに古着を取り入れたい、けれど古着道は奥深い……。そこで、目の肥えたその道のプロに、古着の魅力と選び方を伝授いただきます!
オールドコーチ
予算:約¥10,000~
ヴィンテージの魅力をプロに学び、審美眼を養うことを目的とした本連載。今回は、レザーバッグの大定番、オールドコーチに注目します。
ヴィン腕講師
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店長 小池佳奈さん
ハンド&ショルダーの2WAYバッグが売れ筋
─「オールドコーチ」とは?
小池 諸説ありますが、1990年代までのグラブタンレザーを使用した、米国製のハンドメイド製品のことを指すそうです。
─お店にはどんなアイテムが多いですか?
小池 米国で生産された70年代から90年代までのバッグやベルトなどを置いています。2ヵ月に一度100〜200個ほど入荷するので、仕入れ直後は500個くらいお店に並んでいますよ!
─人気の理由は?
小池 厚手で上質なレザーと仕立てのよさ、何より普遍的なデザインで合わせやすいことが人気の理由かなと。また、カラバリやデザインの多さもオールドコーチならでは。ミニバッグからリュックまであり、必ずほしいアイテムに出会えると思います。
─定番のモデルはありますか?
小池 どれも人気ですが、定番はバケツバッグ。サイズは小・中・大とあり、大が一番よく見かけますね。ショルダーを調整すればトートとしても使えて◎。
80~90年代に製造されたバケツバッグ。
─テイラー・スイフトが持って人気が出たバッグがあるとか。
小池 そうなんです。数年前に話題になったのが、ハンドバッグにもなるショルダーバッグ。もともとショルダーが取り外せる2WAYタイプは人気で、ボストン型などさまざまあります。
─めずらしい商品は?
小池 バイカラーのもの 。単色が基本なので、2色のものは100個中数個ほど。
80年代につくられたもの。バイカラーもレアだが、白のレザーアイテム自体数が少ない。
小池 70年代の商品も少なくなってきました。
短めショルダーは70年代の商品にしか存在しない。
─年代の見分け方は?
小池 バッグの中の刻印で確認できます。また2000年以降はライナーが付いていたりします。
製造国や年代は、バッグの中のレザーパーツか裏地に直接刻まれている。80年代までは刻印の一番下に記載。「NEW YORK CITY」と入るもの①は70年代製。ニューヨーク製で今では大変貴重。次に古いのが「THE UNITED STATES」とあるもの②でこちらは80年代製。90年代以降は、製造国の情報を刻印の文中2~3行目に記載③。メキシコ製や中国製などもある。
─価格帯も教えてください。
小池 1〜3万円台。おひとりでまとめ買いをされたり、プレゼントに買われる方も多いです!
※掲載内容は発行時点の情報です。
[LaLa Begin 2024年 SUMMERの記事を再構成]photo : Saori Nakajima text : Miho Oashi