Begin Market(ビギンマーケット) COLUMN ARTICLES あけおめ!(って死語ですか?)でもやっぱりあけおめ!

2024.01.01

あけおめ!(って死語ですか?)でもやっぱりあけおめ!

あけましておめでとうございます~!ついに2024年になってしまいましたね……。毎年お年玉をもらっていたのですが、ついに30歳、お年玉からの卒業(トホホ

今年はおせちと駅伝を楽しみ過ごしています。我が家は愛知県なので角餅にもち菜、かまぼこのみ、おすましの超田舎風お雑煮です。このお雑煮論争。年末年始の風物詩と化してますよね。人の家のお雑煮事情きくの大好き~♪ みなさんのお雑煮を一人ずつ聞いていきたいくらいです。

今年の我が家のお雑煮。これが愛知県風なのかな? 

そんなことはよくて、だらだら話しましたが初めて編集部日誌を書かせていただきます、加藤です。普段は主にBOYNAの別注商品の企画やBOYNAページの編集等をしています。じつはDX部という新規事業などを扱う別部署でもあるので、いろんなことしてます!

好きなことは映画を観ること。
好きな食べ物はリンゴ。(昼食はやまもりいっぱいのリンゴ)。
趣味は他人の犬や街中の犬イラストを撮ること・顔はハメパネルをとること。(熱海城の顔ハメ。すぐに殉職する炊事係の弱兵士と旅行でみた犬と放し飼いの犬人形。)
嫌いな食べ物はピータン・冷ややっこ。
好きな犬はゴールデンレトリバー。

と、こんな感じでしょうか、、、?

年末はゆっくり過ごしているのですが、映画でもガツンと観ようかな~と思っています。そこで、ぜひ観てほしい隠れた名作映画をご紹介します!

単純に私が好きな映画になるのですが、、ぜひお時間あったら観てほしい!&話したい! ではさっそくご紹介します~

『河』/ツァイ・ミンリャン

ツァイ・ミンリャン映画BOXを学生の時クリスマスプレゼントに購入。マイベスト映画はこれかな!というくらい大好きな映画。

台湾で活動する蔡 明亮 (ツァイ・ミンリャン)監督の作品なのですが、私はこの監督の映画の大ファンです。ものすごく誠実に、でも気概を持って映画を撮っているのがわかる画で、辛抱強いカメラワークも魅力。台湾の街並みは観ているだけでワクワクしてきます。

主人公が映画の撮影現場で水死体役を演じることで、首を痛み始めることから映画が始まるのですが、その設定がまず抜群に面白い! この作品はどよ~んとした空気をまといながらも笑えるシーンが多数あり、とにかくみていて「人生は小説より奇なり」と思えるような面白シーン満載です。わりと長く、ゆっくりしているのですが何末年始にゆったり観るのに最適ですよ!お知り合いならDVD貸します! 

監督は商業映画からの引退を報告されているとのこと。もっと個人的で切実な映画が観れるのかな~と思いながらいつも新作を待ち続けています。

『サウダーヂ』/富田克也(空族)

二作目は富田克也監督が撮った空族の『サウダーヂ』。

『サウダーヂ』劇場パンフレット

富田監督が相澤虎之助監督と立ち上げた「空族」という映像制作集団が作った映画です。

近年の邦画で一番好きな作品!というのもHIPHOPを交えながら地方が纏う独特の空気感を軽快なシナリオと撮影であぶりだしているかなりイカした映画。私自身愛知県の田舎出身なので、この映画の舞台となる山梨・甲府の街の色は観ていてなんだかわかる気がする~。と、観るたびに思います。

伝説の長回しシーン

方言も相まって地方の抱える問題、でも懸命に愉快に生きる人々と真摯に向き合って撮っていて、これがリアルニッポン映画だ!と思っています。山梨出身のラッパー田我流さんの演技もかなり光っています。

基本的には映画館での上映でしか観れないレア感もうれしい。再上映も各場所で不定期でやっているみたいなので、ケータイを置いて映画館に出よう!のきっかけとしてもぜひチェックしてみてください。

『ラヴ・ストリームス』/ジョン・カサヴェテス

渋谷シアター・イメージフォーラムでやっていたレトロスペクティブにて貼ってあった昔のポスター。 

三作目はジョン・カサヴェテス監督の『ラヴ・ストリームス』。
こちらは隠れてない名作ですが、感銘を受けた一作。監督のカサヴェテスと、主演女優のジーナ・ローランズは実際には夫婦で、本作では姉弟として出演しています。

とにかくジーナ・ローランズ演じる女の生きざまがかっこいい……。女性のユーモア、ロマン、哀しみを惜しみなく描いたとってもロマンチックな映画。要所要所の笑えるユーモラスなシーンが魅力的で、これまた新年にぴったりの一作かと。イタくてかわいい!ってこういうことをいうのか~と各キャラクターのチャーミングさにノックアウトされるはず。

「インディペンデント映画の父」と称されたジョン・カサヴェテスの撮りたいが詰まった映画は、明日の活力になる自由さが詰まってますよ。

『ファースト・カウ』/ケリー・ライカート

見かけたポスター。楽しみ! 

こちらはケリー・ライカート監督の最新作。まだ未見なのですが、ずっと心待ちにしていた映画。ライカート監督の前作がすべて好きで、好きな女性映画監督の1人です。

前の作品、「オールドジョイ」を観たときに、なんていう映画体験なんだ、、、と思いました。「オールドジョイ」は男性二人の自然への旅を描いた作品ですが、女性のライカート監督が描くことによってすごくやわらかで、まあるい心地よい時間の映し方となっています。派手なことは一つも起こらないのですが、小さな会話や所作がどこか心の隅をチクリとつつく繊細さがあり、終わった後は大きな心のゆらぎがありました。

今作も男性二人の友情の話を描いていると聞いてワクワク! しかも作家ファーストを肯定しながら、今一番ノリにノッている、配給会社・ A24とタッグを組んでいるとのこと。これは観るしかないですね! 新年早々一発目の映画に予定中です!


書き上げてみたらなんだか似たような作品が好きなのかも……と自分でもわかって納得! みなさんの好きな映画もぜひぜひ教えてほしいです~。

今年もいっぱい観に行くぞ!

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