ツレヅレハナコと行く! OMO泊晩酌
長くて深い「OMO7大阪(おもせぶん) by 星野リゾート」の夜を満喫。翌日は大阪の「だし文化」に舌鼓♪
ツレヅレハナコと行く! OMO泊晩酌
LaLa Begin本誌で連載中の「ツレヅレハナコの旅先晩酌」は「呑みに行くため旅に出る」というキャッチフレーズで、お酒好き必見!な日本全国の「ツウな隠れ名店」をご紹介している好評連載。
こちらの番外編として、「テンションあがる『街ナカ』ホテルこと、「OMO(おも)by 星野リゾート」とコラボ! 全国の魅力的な街にあるOMOを飲みに行く旅の拠点として、ツレヅレハナコさん視点でOMOの魅力を掘り下げます!
「濃くて、楽しくて、おいしい旅先晩酌のお供に、OMOあり!」
今回の旅のお供なOMOは……
OMO7大阪(おもせぶん) by 星野リゾート
2022年4月開業。OMOシリーズの中でもOMO7(おもせぶん)は 「フルサービスホテル」とされ、客室は8タイプ全436室の大型ホテル。“食い倒れの街”の食文化を支えてきた新世界エリアに位置し、最寄り駅である新今宮駅のまさに目の前。新今宮駅はターミナル駅であり、関西国際空港、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンへのアクセスも抜群と、大阪旅の拠点にうってつけ。
広く大きなOMO7大阪は、開放感あふれる館内とともに用意されているコンテンツ・アクティビティの充実っぷりが何より魅力。時間が足りない!なんて、贅沢な悩みがうまれてしまうかも。
OMO7大阪 by 星野リゾート 公式サイト
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/omo7osaka/
眠る直前まで楽しい大阪ナイト。大阪の「だし文化」と昼酒もハズせない!
DAY1のつづき
夕食後も、OMO7大阪の夜はまだまだは続く
充実の夕食を終えた後からも、「OMO7大阪」は楽しい! 館内でのアクティビティや、広々とした芝生のガーデン「みやぐりん」でのイベントも目白押しなのです。
まず参加したのは〈「なにわ」ってなんやねん講座〉。ホテルの「ご近所さん」である大阪文化のスペシャリストをスピーカーとして招き、街の歴史や地元に伝わる文化を紹介していただけるのだとか。
「OMOベース」が、スペシャルな講座スペースにはやがわり!
講座のテーマは日替わりで、この日は「注染手ぬぐいオープンアトリエ」が開講。大阪に伝わる染物「注染」の解説や、実際に手ぬぐいを染める様子を見ることができます。堺市にある染工場「ナカニ」が手掛ける手ぬぐい「にじゆら」は、全国にファンがいる人気のブランド。その技法を間近で見学できるなんて贅沢~。
カラフルな染料をどんどんのせていくと……
かわいらしい柄が現れて拍手喝采!
ほかの日程では、堺市の刃物文化や、だんじり彫刻についての講座もあるらしい。どれも面白そう……!
とっぷりと夜も更けてきたら、いざ「みやぐりん」へ。
日中の緑あふれるガーデンとはまたちがう景色を楽しめる、「PIKAPIKA NIGHT」が開催中なのです。
ポップなネオン管アートがお出迎え!
テラスデッキにはカラフルなネオン管でつくられた「なにわネオンアート」が点灯され、あちこちでピカピカ。よく見るとモチーフはビリケンさんやくいだおれ人形など、大阪を象徴するものばかり。めっちゃかわいいな~。
次々と映し出される映像に盛り上がる~!
さらなるピカピカは、ホテルの壁面。花火を模した「PIKAPIKAファイアワークス」の映像が、30分ごとに映し出されるのです。大きなホテルの壁面をいっぱいに使っていて大迫力~。これ、駅のホームや電車の中からも見られるだろうし、私が通勤客だったらけっこう楽しみにしちゃうかも……。
そして! 呑兵衛にはうれしすぎるサービスも続々と用意されているのです。この時間になると「湯屋」の近くのテラスデッキにオープンするのが「湯上りご近所スタンド」。
こちらでは、ホテル近くに醸造所を構える「ディレイラブリューワークス」や、銭湯ブルワリー「上方ビール」の注ぎたて生ビールを無料でいただけるらしい……なんとすばらしい。この近所にブルワリーがあるのも知らなかったし、うれしい出会いになりますねー!
注ぎたての生ビール、湯上りにも最高の一杯
さらに、その隣には何やらおいしそうなブースが。こちらでは大人気の大阪タコ焼き店「会津屋」の職人さんが自ら焼いてくれるタコ焼きを無料サービスですって。生ビールとタコ焼きにピカピカの花火、最高すぎるな~!
だしが効いたタコ焼きは、さすが本場の味!
ソースなしで生地のおいしさを味わうのがツウ好み!
ちょうどこの時期は、関西の地ソースの食べ比べやワインとの組み合わせを楽しめる「ソースワインBAR」も開催(2023年11月30日まで)。大阪と言えばソース文化だもんね~。
ソースとワインが並ぶ光景、初めて見たかも……
大阪で造られたワインとソースの意外な相性を紹介してくれる
50種のソースをそろえた「ソースセラー」をチェックしたり、酸味や甘みがそれぞれ違う地ソースの特徴を活かした「ピンチョス」を味わったり……。マグロのマリネやチョコレートタルトにもソースが使われているなんて衝撃。そして、めっちゃワインが進むわあ。
華やかなソースピンチョスにテンションも上がる!
開放感抜群の芝生で焚火を囲みながら、ゆるゆると秋の夜長を満喫。眠る直前まで楽しいことが続く、ホスピタリティ満載の大阪ナイトなのでした。
DAY2
大阪の「だし文化」に舌鼓。朝食後は「木津市場」でお買い物
さわやかに起きたら、まずは朝食へ! 「OMOダイニング」のビュッフェには、昨夜ともまた違う大阪名物がずらりと並びます。
まず楽しみたいのは、大阪がほこる「だし文化」。削り立てのかつおぶしでとっただしを使った「きつねうどん」はマストよね。朝の五臓六腑に染みわたる~。
思わず飲み干したくなる、おだしのおいしさ! ※朝食の「きつねうどん」は11月30日までの提供
私は、お惣菜を少しずつ盛ってスペシャル和定食に。たっぷりのかつおぶしやだしが使われていて贅沢。
お好みで「追いかつおぶし」もできる! ※朝食の「ねぎ焼き」は11月30日までの提供
ゆっくり朝食をいただいた後は、「ええだし出てますわツアー」へ出発。
ホテルから徒歩15分ほどの場所にある「大阪木津卸売市場」へ行き、ガイドスタッフのOMOレンジャーと一緒にめぐるツアーです。市場好きとしては、絶対に参加したい~。
OMOレンジャーは、ほぼ毎日市場へ来るというスペシャリスト
市場巡りのポイントもわかりやすくレクチャー
地元民も観光客も集う「大阪木津卸売市場」では、OMOレンジャーからの「見どころ」を解説してもらいながら巡るのが楽しい! 先ほど朝食でいただいた「だし文化」を思い出しながら、乾物屋さんで買い物しまくりました。
目の前で削っている「ブレンドだし」、買わずにいられない!
肉や魚、野菜も新鮮そのもの。お店の方たちもお話が上手で、ついいろいろと質問したくなります。売り場を覗いていたら、「こっちのほうがええもんやで」と熱烈にオススメされたちりめんじゃこ、本当においしくてもっと買えばよかったな~。
目利きの店主さんが厳選したうわさのちりめんじゃこ!
大阪の伝統野菜を扱っている八百屋さんも
参加者みんなが買い物し、ホクホクしながらホテルへ。「楽しかったね~」と言いながらチェックアウトを済ませたのでした。
大阪に来たらマスト!な大衆酒場で昼酒をエンジョイ♪
そして、東京へ帰るまでに少し足を延ばして昼酒へ! ホテルからは電車なら1駅の天王寺駅エリア。せっかくなのでぶらぶら20分ほど散歩して、前を通りかかったのが「旬菜と海鮮 森田屋」です。
大阪に来たからには大衆酒場へ行かねばならぬ!
大のれんがカッコいいのはもちろん、開店直後なのにすでに並んでいる人が……。しかも、ほぼ地元民っぽい。これは絶対に良い店に違いない。
お一人様も多い&2階にはテーブル席もあり
数分待つとカウンターに案内してもらえ、メニューを見て「大正解!」とひとりにんまり。どのおつまみも、おいしそう~。
まずはメニューを熟読しながら漬物と生ビールでしょう
私が居酒屋へ行くとだいたい頼む「お漬け物」は、なんと奈良漬け入り。おお、関西だなあ。生ビールをゴクゴクと飲み干します。昼酒にカンパーイ!
ごま豆腐も関西文化ならではの美味
「自家製」という文字にひかれた「ごま豆腐」は、むっちり濃厚。これは日本酒ですよね……というわけで冷や酒を。
煮詰められたかにみそが酒を呼ぶ!
お酒を吞んでいると食べたくなるのが「カニ甲羅みそ焼き」。ぎゃー、こんなのひと口でグラス半分吞めちゃうわ。たまらん。
ほかにも「ばい貝の煮つけ」やら「蒸しあわび」「タラ白子しょうゆ油焼き」などなど気になるメニューが盛りだくさん。そして、周りの人たちがみんな楽しそうに昼酒をしていて、私もリラックスしちゃうなあ。あー、もう2~3泊していきたい!
そんな気持ちになるほど、大充実の大阪下町エリア滞在。もし大阪へ行くのならば、新今宮&天王寺を中心に訪れるのを猛プッシュでオススメします!
編集部・スズキより
朝食のきつねうどん、本当に本当に美味、でした。何せ前日の夕食はもちろん、そのあとガーデンのスペース、みやぐりんでもたこ焼きのお供にクラフトビール、ソースを使ったピンチョスに赤ワインと飲んでいるもんだから、呑兵衛の朝には、おだしのやさしさが染みわたる~! おだしのおいしさに開眼してしまい、木津市場では私もこの「ブレンドだし」、しっかりゲットしました! 目の前で削っている削り節をゲットできちゃうライブ感、市場ならではですよね。
OMO7大阪は広々とした館内のダイナミックスさも魅力ですが、アクティビティの充実っぷりも素晴らしい! はずせないのは大阪カルチャーに親しめる〈「なにわ」ってなんやねん講座〉。私たちが伺ったときは「にじゆら」さんの注染でしたが、ほかにも「堺の和包丁」「だんじり彫刻」など、講座内容は毎日変わるとのこと。一度の滞在じゃ到底楽しみつくせないな、こりゃ。OMO7大阪のある新今宮駅は大阪の各種観光スポットへのアクセスも抜群の立地だし、大阪旅の常宿にしちゃうのもアリですね……!
OMOって?
街をこよなく愛するスタッフが地域の方々と仕掛ける、新感覚のホテル。OMOを通じて思いもよらない魅力に出会えば、知らず知らずのうちにその街がお気に入りになるはず。2023年秋現在、全国に15施設展開中。
ツレヅレハナコ
食と酒と旅を愛する文筆家。連載「旅先晩酌」でもおなじみ。著書に『まいにち酒ごはん日記』『女ひとりの夜つまみ』(幻冬舎)、『ツレヅレハナコの愛してやまないたまご料理』(サンマーク出版)など。
Instagram/@turehana1
連載
ツレヅレハナコと行く! OMO泊晩酌
LaLa Begin本誌で連載中の「ツレヅレハナコの旅先晩酌」番外編として、「テンションあがる『街ナカ』ホテル」こと、「OMO(おも) by 星野リゾート」とコラボ! ツレヅレハナコさん視点でOMOの魅力を掘り下げます。濃くて、楽しくて、おいしい旅先晩酌のお供に、OMOあり!
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※掲載内容は発行時点の情報です。