体の不調をまとめて解決! 温活24時
【温活習慣】体を冷やすと損をする? 冷え性って治るの? 川嶋 朗先生に聞きました!
「温活」という言葉の生みの親、川嶋 朗先生に聞きました
教えてくれたのは...
川嶋 朗先生
北海道大学医学部卒。東京女子医科大学大学院修了。著書『たった1分!あてるだけでキレイが目覚めるドライヤーお灸』(現代書林刊)など。
「じつは体を冷やすと損することってたくさんあるんですよ。冷えるというのは、血行が悪くなり、代謝が衰える状態。肩こり、ひどい生理痛、免疫力が低下して風邪を引きやすくなる、自律神経が乱れて疲れやすくなる、睡眠の質の低下、肌荒れ……。みなさんが抱えるこういった症状は、冷えが原因であることが非常に多いです」と話すのは“温活”の権威、川嶋 朗先生。最近低体温の女性が増えているという話も聞きますが、そこにどんな問題があるのか、聞いてみました。
「平熱が35℃台といった低体温の人が増えています。運動不足、冷たいものを食べる習慣、ストレス、不規則な食事、スマホの見過ぎ……。昔の人と比べて現代人は、冷えやすい生活を送っていることが原因。冷えによる“ちょっとした不調”がやがては病気になり、膨大な医療費負担の原因にも繋がることに。病院にかける時間もお金も、本来はもっと別の楽しいことに使いたいですよね」
こんなに体に不調もたらすなんて冷えを放っておけない! でもそもそも冷え性って治るもの?
「冷え体質はきちんと改善に取り組めば変えられます。定期的に運動をして筋肉を増やし、自分で熱をうみ出せる体質になれたら一番いいのですが、なかなかできないことも多いですよね。だから日常生活の中で気軽に温活をして、自分で自分を温めてあげる生活を習慣づけることは大事なんです」
温活、というとちょっと身構えますが、温活に厳格なルールはないと、川嶋先生は話します。
「温活は自分がどういうときにどれくらい冷えているのかを観察して、そこを素直に温めるという考え方です。たとえば僕は毎朝白湯を必ず飲んでいますが、そんな簡単なことからでいいんです。自分が快適だと思う温活をしていくうちに、代謝がよくなって病気になりにくくなったり、肌や髪のツヤも出てくると、自ずと温活を続けたくなるはずです」
次の記事からは朝昼晩それぞれの時間帯で楽しくできる温活メソッドをご紹介。先生からの愛ある「温喝コラム」も要チェック!
POINT 01
目覚めの白湯と味噌汁で温活習慣をスタート
\忙しい朝、熱々のお湯をさっと飲みやすく/
オンドゾーンの白湯専科マグカップ
毎朝の白湯飲みを習慣にしたくても、熱湯を冷まして白湯を作る余裕がない。そんなときは白湯専用マグを。沸騰したお湯も約3分で適温の白湯に。さらにその温度が長時間保たれるすぐれもの。320㎖ 2948円(ドウシシャお客様相談室)
\不足しがちな鉄分も摂れるお味噌汁専用鍋/
藤田金属の今日を元気にするお味噌汁パン
体を温め、燃焼しやすくするお味噌汁は川嶋先生もおすすめの朝温活にぴったりのメニュー。習慣化するなら、月経時の1日の摂取推奨量の90%以上の鉄分が摂れる一石二鳥な専用鍋を使ってみては?直径16㎝ 6600円(フライパンビレッジ)
POINT 02
体を温める食材を知っておこう
● ニンジン
● カボチャ
● タマネギ
● ショウガ
● ニンニク
● レンコン
● ニラ
● コショウ
● トウガラシ
● シナモン
● 鶏肉
● 鮭
など、根菜や寒い地域でとれるものがGood
温喝
食事ではきちんと噛んでいますか? 噛むほどに刺激が脳に行き、内臓脂肪の燃焼に。これも立派な温活ですよ。
連載
体の不調を まとめて解決! 温活24時
「冷えは万病のもと」は本当だった……。趣味もファッションも仕事も楽しみたいから、なんだか不調~と冷えている場合ではない! ということで、すぐにできていいことずくめの健康法、温活特集。朝昼夜、効果的かつ楽しめるメソッド&温活グッズをお届け。
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※掲載内容は発行時点の情報です。
[LaLa Begin 2023年 12-1月号の記事を再構成]photo : Shunsuke Musashi text : Ayano Endo, Yuka Dosaka illustration : Fumi Koike