古着の目利き力を養う「ヴィン」覧
【ヴィンテージのプロが伝授】コーデュロイパンツは「リーバイス646」が狙い目なワケとは?
おしゃれに古着を取り入れたい、けれど古着道は奥深い……。そこで、目の肥えたその道のプロに、古着の魅力と選び方を伝授いただきます!
コーデュロイパンツ
予算:¥8,000~12,000
ヴィンテージの魅力をプロに学び、審美眼を養うことを目的とした本連載。今回は、冬のボトムスの代表格コーデュロイパンツについて学びましょう。
ヴィン碗講師
ドラセナ 吉祥寺 本店
店長 佐藤希生さん
細畝&フレア型のリーバイス646は特に品よくはけます
─コーデュロイパンツといってもさまざまですが、どんなブランドが人気ですか?
佐藤 まずはリーバイスでしょうか。生地が薄くてはきやすく、シルエットもきれいなので、男女問わず人気があります。なかでも定番は519で、コーデュロイにおける501的な存在。やや細身のつくりのストレートシルエットで、上品にはけて、最初の1本にもおすすめです。
リーバイス「519」
─最近はフレアが人気だとか。
佐藤 はい。ここ数年、レディスで売れているのが646です。程よいワイド感とフレアのいいとこ取りで、今後さらに人気が出そうですね。ただ、気をつけてほしいのは丈感。丈詰めがしにくいので、なるべく脚の長さに合うものがいいですよ。
リーバイス「646」
─リーバイス以外のおすすめは?
佐藤 太畝うねでより季節感が楽しめるポロ ラルフ ローレン。リーバイスに比べるとかなり幅広、かつストレートでカジュアルにはきたい方はこちらがいいかも。
ポロ ラルフ ローレン
─価格帯はいかがでしょう。
佐藤 アメリカ製のリーバイスは常時、最近はポロも高騰してきていますね。どちらも毎年値上がりしているので、気になったときに購入するのがベター。リーバイスは1万2000円前後、ポロ ラルフ ローレンは8000円前後で手に入ると思います。
─とはいえ、どれがいいか迷ってしまいそうですね。選ぶときのポイントはありますか?
佐藤 シルエットはもちろん、デニムと違ってカラバリが豊富なので、好きな色で選んでも◎。光沢感なども確認してみて。
─イチオシの着こなしは?
佐藤 黒のジャケットやローファーを合わせて、きれいにまとめてもいいですし、ジャージーにコンバースでがっつりカジュアルに振っても可愛いと思います!
リーバイス「646」の後ろポケット横の白タブ①は、70~80年代のデニム以外のものにつけられるもの。背面のパッチがないため、年代と品番は裏地のタグ②で確認。品番である「646」の記載があることがわかる。一番下左から2番目の「80」が製造年。
ポロ ラルフ ローレンは後ろの左ポケットについたタグで年代をチェック。③の旗が記されているのは「白タグ」と呼ばれ、80~90年代、④の横長のタグは90年代に生産されたものにつけられる。
※掲載内容は発行時点の情報です。
[LaLa Begin 2023年 12-1月号の記事を再構成]photo : Shunsuke Musashi text : Miho Oashi