ニッポン新名品紀行
【ジョンブル】デニムの聖地・岡山だからこそ。最高峰の技術を徹底調査!
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生産現場を突撃取材する連載企画、「マジカルファクトリーツアー」。今回は「新名品」を探すべく、日本全国を一挙に取材する特別拡大版です! つくりのいいモノの裏に、作り手の真心あり。現場に足を運んで作り手に会い、話を聞いて、心動かされた「想い」とともに、名品たる秘密を実況リポートします!
JOHNBULL/ジョンブルのハードワーカーシリーズ
担当:編集部 フクニシ
目的:ヴィンテージと見まがう加工の秘密を知りたくて。
場所:岡山県倉敷市
デニムの聖地、岡山でこそ成しえる最高峰の縫製と加工
「ラッパ」といわれる、縫製を補助するパーツ。独自に発注、継承されているもので、仕事の丁寧さがうかがえます。
本社1階に位置する縫製工場。
「国産デニムはなぜ高い?と聞かれることがありますが、縫製、加工にかかる手間ひまを惜しまないことが大きな理由です」と菅野さん。
タフさが求められる、ヒップ中央ラインの縫製作業。「巻き縫い」という、両側の生地を巻きつけ、4重にして縫い合わせる手法を用います。ヒップ部分の生地は曲線なので、とりわけ高難度。
ハードワーカーシリーズでは、企画から縫製までを本社ビルで一貫して行うことで、品質を最大化。ヴィンテージさながらの加工は、岡山市内にある「ウェルズ」に外注しています。
「ストーンウォッシュ」は、経験値が大きく仕上がりを左右する難しい工程。
世界的なメゾンからもラブコール多数の加工技術をもち、同シリーズにはなんと30~40もの工程が!
履き込んだようなアタリを出す「シェービング」。
「ハンドブリーチ」などの加工は一本一本、ウェルズ独自の手仕事で行われる。
オーダーメイドのような品質にようやく納得できました。
ジョンブル 企画生産 菅野伸哉さん
「20代の若手を積極的に採用し、50~60代のベテランが教育しています」と菅野さん。 未来を見据えた、同社のあり方にも感銘を受けました。
12オンスデニムハードワーカーレギュラーパンツ(RIGHT)
コーデュロイハードワーカージーンズ(LEFT)
リアルヴィンテージと見まがう加工技術
(右から)12オンスデニムハードワーカーレギュラーパンツ¥25,300、コーデュロイハードワーカージーンズ¥28,600
デニムは、日本で唯一デニム素材を一貫生産するカイハラ社製のデニムを使用。ワイドストレートシルエットで、メンズのみで展開のコーデュロイはテーパードシルエットが特徴。後者は硫化染めを施し、色落ちさせている。
特集
ニッポン新名品紀行
生産現場を突撃取材する連載企画、「マジカルファクトリーツアー」。今回は「新名品」を探すべく、日本全国を一挙に取材する特別拡大版です! つくりのいいモノの裏に、作り手の真心あり。現場に足を運んで作り手に会い、話を聞いて、心動かされた「想い」とともに、名品たる秘密を実況リポートします!
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※掲載内容は発行時点の情報です。
[LaLa Begin 2023年 12-1月号の記事を再構成]photo : Masatoshi Uenaka, Ayako Kubota, Mami Sakota, Shunsuke Musashi text : LaLa Begin