2023.09.22
はじめて育てる寛容植物のすゝめ
初心者でも育てやすい【スパティフィラム】。花びらのような「仏炎苞」の美しさを確かめて
フローリストかつ園芸家でもあるクマケンこと熊木健二が、誰でも育てやすい“寛容”な植物を紹介していきます。
熊木健二さん
埼玉県生まれ。フローリストでもあり、園芸家でもある。園芸店みたいな部屋で、50種類以上の植物と暮らす。花屋ブラウンシーとして活動。ギフトのブーケからディスプレイ装花などを手がける。@kuma_ken
ようやく秋に突入! といえど、まだまだジメジメする日が続いてきそうですね。
今回は、そんな気分を晴らす、涼しげな雰囲気のスパティフィラムをご紹介。深いグリーンの葉と美しい花びらのような白い仏ぶつ炎えん苞ほう(特殊化したお花のような葉)が印象的な植物です。
「仏炎苞」の美しさをこの目で確かめて
●サイズ:品質により異なる
●希少度:★★★★☆
●育てやすさ:★★★☆☆
●水やり:春から秋はたっぷりと。気温が15℃を下回ったら控えめに。
●日当たり:カーテン越しの光。真夏は直射日光を避ける。
写真は、まだ仏炎苞をつけていませんが、斑入りの葉が魅力的な「いせ姫」という品種。すでに植物がたくさんいるおうちのアクセントにもおすすめです。
スパティフィラムは、熱帯アメリカ原産の多年草。熱帯生まれゆえに暑さには強いものの、寒さが苦手。冬は暖かくして管理してあげましょう。耐陰性があり、カーテン越しの光が入る室内でもすくすく育ちます。
観葉植物初心者の方でも比較的育てやすいので、はじめの一鉢におすすめです。
※掲載内容は発行時点の情報です。
[LaLa Begin 2023年 10-11月号の記事を再構成]photo & text : Kenji Kumaki