暮らしに寄り添う名作インテリア。見る楽しみ、使う喜び
見るだけでも愛おしく、使うたびに利便性に気づく
教えてくれたのは
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インテリアスタイリスト
中野真季さん
インテリア会社勤務を経て、現在は暮らしにまつわるアイテムのスタイリストとして活動。展示会場のスタイリング、インスタレーションを手がけるなど、多方面で活躍する。
インテリアで好みのジャンルやアイテムを聞くと、スタイリストさんならではの答えが。「インテリアのジャンルは『ミッドセンチュリー』や『北欧デザイン』などが人気ですが、じつは好きなジャンルというものはなく、様々な時代やテイストをミックスするのが楽しいです」。インテリアは部屋という空間に置くもの。特定のアイテムというより、やはりその調和が大事なようです。「部屋づくりをする上でも時代やテイストを絞らず、自分が好きだと思ったものを、どう部屋の中で配置していくかをイメージしています」。
ではその調和の中で、インテリアが持つべき重要な要素は何なのか?「どんな空間にも合うか、棚ならどんなアイテムを収納してもなじむかどうか、は大事にしているかもしれません」。それを聞いてパッと思い浮かんだのが、中野さんが実際に愛用しているという『ドゥルビーノ&ロマッツィ』の『T-TAP』でした。
「使いかたが所有者に委ねられているのがいいですね。以前の家ではキッチンワゴンとして、現在はデスク回りの小物やプリンターをのせて使っていますが、何の違和感もありません。長く時間を共にするインテリアは、使うたびに利便性に気づかされたり、利便的でなくてもデザインを愛せるものが多いです」。 最後に、名作インテリア初心者へのおすすめを聞きました。「デザイナーズの椅子でしょうか。選択肢が豊富で、一脚あるだけで部屋の雰囲気もがらりと変わります。その次は、椅子に合わせたいインテリアを。そうすると世界が広がっていきます」。
TOOLS & INTERIOR 100
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モノをこよなく愛するこだわり派の読者に向けて提案してきたLaLa Beginが、これまで取材してきた日常雑貨や道具、インテリアのなかから、さらに名品と呼べるものを厳選。 モノづくりが魅力的な日本メイドの調理器具、食卓に表情をもたらす世界のテーブルウェア、老舗の家具から気鋭の小物まで、毎日、そして長く使える暮らしの相棒を深掘り。センスがいい暮らしを叶えるモノ選びのポイントとともにお届けします。
※掲載内容は発行時点の情報です。