Begin Market(ビギンマーケット) COLUMN ARTICLES 暮らしに寄り添う名作インテリア。見る楽しみ、使う喜び

2025.02.19

暮らしに寄り添う名作インテリア。見る楽しみ、使う喜び

見るだけでも愛おしく、使うたびに利便性に気づく

インテリアで好みのジャンルやアイテムを聞くと、スタイリストさんならではの答えが。「インテリアのジャンルは『ミッドセンチュリー』や『北欧デザイン』などが人気ですが、じつは好きなジャンルというものはなく、様々な時代やテイストをミックスするのが楽しいです」。インテリアは部屋という空間に置くもの。特定のアイテムというより、やはりその調和が大事なようです。「部屋づくりをする上でも時代やテイストを絞らず、自分が好きだと思ったものを、どう部屋の中で配置していくかをイメージしています」。

ではその調和の中で、インテリアが持つべき重要な要素は何なのか?「どんな空間にも合うか、棚ならどんなアイテムを収納してもなじむかどうか、は大事にしているかもしれません」。それを聞いてパッと思い浮かんだのが、中野さんが実際に愛用しているという『ドゥルビーノ&ロマッツィ』の『T-TAP』でした。

「使いかたが所有者に委ねられているのがいいですね。以前の家ではキッチンワゴンとして、現在はデスク回りの小物やプリンターをのせて使っていますが、何の違和感もありません。長く時間を共にするインテリアは、使うたびに利便性に気づかされたり、利便的でなくてもデザインを愛せるものが多いです」。 最後に、名作インテリア初心者へのおすすめを聞きました。「デザイナーズの椅子でしょうか。選択肢が豊富で、一脚あるだけで部屋の雰囲気もがらりと変わります。その次は、椅子に合わせたいインテリアを。そうすると世界が広がっていきます」。

※掲載内容は発行時点の情報です。

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