【日本のキッチンウェア】かけたお金と愛着は比例する
毎日使える丈夫で丁寧な日本のものづくり
教えてくれたのは…
フードコーディネーター みなくちなほこさん
「やっぱり、かけたお金と愛着って比例すると思うんです」とみなくちさん。とはいえ、高ければいいわけではありません。「いいものだから高い。だから買うとき悩むし、いいところも悪いところもよく吟味する。これがとても大事で、悩んだ分だけ、長い付き合いになるように思います」。そのよい例が、鉄鍋だそう。「鉄鍋はメンテナンスが必要だし、時にはサビることもある。でもサビは人でいうカサブタみたいなもの。正しくケアすればきれいにとれて、一生だって付き合うことができます」。
そんなみなくちさんが普段使っている、お気に入りの鉄鍋が『釜浅商店』の『南部浅鍋』です。「南部鉄器なので、高温で調理できて料理がおいしくなるのはもちろん、とにかく丈夫で長持ち。縁の仕上げがきれいだったり、美しく窪んだ鍋底とか、置いたり持ち上げたりしやすい底面の3つの足にも、国産ならではの細やかな仕事が感じられます。『野田琺瑯』の製品や輪島塗の漆器など、塗りを重ねたものもそう。日本製より丁寧な手仕事はそうそうお目にかかれません」。面白いのが『南部浅鍋』は昔「すき焼き用の鍋」だったこと。
「今の代になってから、用途をすき焼きに限定せず、パッケージも商品名も一新しました。世界的に見ても日本ほど和洋中、いろんな食文化を楽しもうとする国を私は知りません。じつはこの商品がリニューアルするとき、付録のレシピ本づくりをお手伝いしたのですが、親子とじをつくっても、ケーキを焼いてもおいしい。多用途に、毎日使える点も日本のもののいいところです」。
TOOLS & INTERIOR 100
モノをこよなく愛するこだわり派の読者に向けて提案してきたLaLa Beginが、これまで取材してきた日常雑貨や道具、インテリアのなかから、さらに名品と呼べるものを厳選。 モノづくりが魅力的な日本メイドの調理器具、食卓に表情をもたらす世界のテーブルウェア、老舗の家具から気鋭の小物まで、毎日、そして長く使える暮らしの相棒を深掘り。センスがいい暮らしを叶えるモノ選びのポイントとともにお届けします。
※掲載内容は発行時点の情報です。