ツレヅレハナコと行く! OMO泊晩酌
「OMO5熊本(おも)by 星野リゾート」を拠点にスリランカカレーと熊本ラーメンで昼呑みを満喫♪
ツレヅレハナコと行く! OMO泊晩酌
LaLa Begin本誌で連載中の「ツレヅレハナコの旅先晩酌」は「呑みに行くため旅に出る」というキャッチフレーズで、お酒好き必見!な日本全国の「ツウな隠れ名店」をご紹介している好評連載。
こちらの番外編として、「テンションあがる『街ナカ』ホテルこと、「OMO(おも)by 星野リゾート」とコラボ! 全国の魅力的な街にあるOMOを飲みに行く旅の拠点として、ツレヅレハナコさん視点でOMOの魅力を掘り下げます!
「濃くて、楽しくて、おいしい旅先晩酌のお供に、OMOあり!」
今回の旅のお供なOMOは……
OMO5熊本(おも) by 星野リゾート
2023年4月にオープン。熊本市の中心部である通町筋の目の前、熊本の街を味わい尽くすには絶好のエリアの一等地に位置しています。熊本城を望む「凸凹(でこぼこ)テラス」やありそうで無かった進化系客室が、旅気分を盛り上げます。
熊本人を一言で表すのなら、ずばり“わさもん”(熊本弁でいうところの、新しいもの好き)。そんな活気あふれる熊本のマチ中にあるホテルだからこそ、訪れるたびに新たな発見があるはず!
OMO5熊本 by 星野リゾート 公式サイト
https://www.hoshinoresorts.com/resortsandhotels/omobeb/omo/5kumamoto.html
OMO5 熊本泊でパワーチャージ完了! 熊本の街を散策しつつ、いざ昼呑みスポットへ♪
DAY2
「OMOカフェ」の映える朝食で1日をスタート!
おはよう、熊本! 寝心地のいいふかふかベッドで眠った翌朝は、昨日のお酒も残らずスッキリ起床。よーし、さっそく朝食をいただきにロビーフロアの「OMOカフェ」へ行ってみましょう。
大きな窓から光が入る明るい「OMOカフェ」。
ロビーフロアにあるこのカフェは、朝食からカフェタイム、夜のバータイムまで時間に応じて提供するものが変わるフレキシブルなスペース。宿泊者だけでなく地元の人たちも、お茶やジェラートを楽しみに訪れたりもするのだそう。そんな交流が、さすが超街ナカの立地だなあ。
スイーツやジュース、コーヒー、クラフトビールなども終日販売。
ベースになるアイスクリームと混ぜるトッピングを選べる「まぜまぜジェラート」。
朝食メニューは、5種類から選べるメインプレートとサラダ、スープ、フリードリンクのセット。私は人気だと聞いた「ホワイトシチューのキューブトースト れんこんマスタード」のセットにしてみました。
ボリュームたっぷりで、街歩きのためのパワーチャージ完了!
お皿にのっているのは、その名の通りキューブ状のコロンとした食パン。小さめサイズとはいえ、丸ごと1斤とは迫力ある! パンをくりぬいた中にはマイルドなホワイトシチューが詰められていて、ピリッとした辛みがアクセント。さらにその上にはパリパリのれんこんチップスということは……、なるほど熊本名物の「からし蓮根」をイメージしているのね。
サクサクの香ばしいパンと、クリーミーなあっさりシチューが相性抜群で、ちぎりながらいただくのが楽しい~。ほかのメニューも試してみたくなります。
OMOレンジャーの推しスポット満載! 熊本の魅力を知れるツアー「城下マチさるく」に参加
お腹が満たされたら、楽しみにしていたアクティビティ「城下マチさるく」に参加。「ご近所MAP」の前で11時に集合すると、「OMO」のロゴ入りの旗を持った案内人スタッフ「OMOレンジャー」が待っていてくれました。
「ご近所MAP」を観ながら、どこを「さるく」のかワクワク!
その県民性を「わさもん=新しもの好き」と呼ぶ通り、熊本人は新しくできたものが大好き。街のありかたも、昔ながらの古いものと新しく生まれたものが共存してできているそう。その魅力を、実際に歩きまわりながら(さるく=歩き回る)紹介してくれるのがこのアクティビティなのです。
今日は、古き良き文化の残る「上通」を散策。100年以上も続く店など老舗も数多く並ぶ商店街で、街行く人たちも落ち着いた雰囲気です。「一方、道路を挟んで反対側の下通商店街は、新しくできた店が多いのが特徴です。カラオケや大型の居酒屋など、夜までワイワイにぎやかですね」とOMOレンジャー。
まず立ち寄ったのは、夏目漱石が通った古書店「舒文堂河島書店」。かつて漱石が熊本に赴任していた際、かなりの冊数の書物をこちらで買い求めたのだとか。「知」をつかさどるフクロウの置物や看板など、言われなければ気づかないOMOレンジャーからの案内に「なるほど~!」。
見るからに歴史がありそうな古書店「舒文堂河島書店」。
漱石が読みそうな難しげな本から、昔の地元地図までそろっています。
阿蘇山のふもとにある熊本は水が豊富で、なんと人口74万人の水道用水の水源はすべて地下水。商店街にあるおしゃれなカフェの中庭にも、現役の手押し井戸があったりしてびっくり! そしてご案内いただいたのは、熊本城を建て「築城の名手」と呼ばれた加藤清正公が自ら掘ったといわれる現存する井戸。おお、これをお殿様が……ロマンあるなあ。
「ガイドブックにはあまり載っていませんがご紹介したくて」とOMOレンジャー。
さらに、街をぶらぶらしつつOMOレンジャーが個人的にも通うレストランなどもご紹介いただきつつ、1時間ほどでツアーは終了。おもしろかった~。教えてもらわなければわからなかった出会いがたくさんありました!
チェックアウト後、「ご近所MAP」でおすすめされていたスリランカ家庭料理レストラン「ルワニ」へGO
チェックアウトを終え、ランチは、「ご近所MAP」にも載っていた下通のスリランカ家庭料理レストラン「ルワニ」へ。熊本市内にはなぜかスリランカ料理店が多くあるのですが、OMOレンジャー曰く「私は個人的に、こちらのお店がオススメです!」とのこと。いいねえ、そういう主観推し大事~。
こわそうな石像を抜けるとそこはスリランカ!
お店へ着くとスリランカ人スタッフにお迎えいただき、「スリランカオリジナルプレート」をオーダー。こちらは店名通り、お客様から「スリランカの家庭料理が食べたい」とリクエストされて誕生したメニューだそう。
まずはスリランカの「ライオンビール」でぷはっ!
メインのカレーは魚カレーをチョイス。さらさらとしたルーが別添えになっているのが珍しいですね。さらに日替わりの野菜カレー(キャベツ、ごぼう)、豆カレー、コロッケのような揚げもの、ココナッツの入ったサラダが添えられています。うーん、おいしいなあ。まさに、「医食同源」のアーユルヴェーダを基にした、からだにやさしいカレー! ちなみに「中辛」でも、かなり辛めなのでお気をつけて。
ヘルシーなカレーセットで、食べるほどに元気になりそう。
お腹が満たされたら、ぶらぶらと街歩き。こんな時間が街ナカに宿泊する楽しみだよね~。
あ! くまもん発見!(というか街中いたるところにいる。さすが本場)
熊本っ子のソウルフード・生地に蜂蜜がたっぷり入った「蜂楽饅頭」。
焼けているところを見ている間にも、お客様がどんどんやってくる!
この日は、たまたま年に1度のお祭り開催中で街中にお馬さんが。
なんだかんだで3時間も街歩きをしていたら、ちょっと小腹が空いてきた……。私は普段、あまりラーメンを食べない方なのですが、とんこつ白濁ラーメンは別もの。そして、熊本ラーメンと言えば白濁!
せっかくならば東京に支店がない店を探そうと思っていたら、先ほどOMOレンジャーが前を通りかかりながら案内してくれた「地元民に愛されている、リーズナブルでおいしい熊本ラーメンの店」という「赤組」を思い出した。おっ、行ってみようかな!
ラーメン「赤組」はじつは最高の晩酌、ならぬ昼呑みスポット⁉ 熊本ラーメンもばっちり堪能
天井が高く広い店内は、17時という時間に関わらずカウンターもテーブルも大賑わい。様子を見ていると、サッと食べてサッと出ていく人が多いようです。私はカウンターへ陣取り、メニューを熟読……。すると、なんとおつまみメニューが充実。うわー、これは飲んじゃうでしょう。
ハイボールをジョッキで頼んで、まずやってきたのは「揚げ塩ホルモン」。とろっとろのホルモンをカリカリに揚げてあり、シュワッとしたハイボールと相性抜群! ああ、すでに家の近くにもこのお店がほしい……。
シンプルな塩味がうれしいカリカリとろとろの「揚げ塩ホルモン」。
あっという間に飲み終わったのでお次はレモンサワーを。もう、どうせ飲むしメガジョッキにしようかな。そして、西側エリアと言えばの「酢もつ」を追加。先ほどとは対照的に、サッパリとした細切りのモツを酢じょうゆで和えてあるのです。これがあれば永遠に飲める。
レモンサワーが進むサッパリした「酢もつ」。
すでに入店から1時間近く経つのに、まだラーメンにはたどり着かず。こちらのお店、昼酒スポットとしても最高なのでは。
……とはいえ、ラーメン店なので、もちろんシメには「味玉ラーメン」を。驚いたのは、その価格。一番シンプルな「熊本ラーメン」が550円! 東京で少しこったラーメンを食べるとすぐに1000円を超えるけれど、これはすごいなあ。まさに、日常的に食べられる地元密着ラーメン。
見た目ほどこってりと濃くはないので、意外とあっさりいただけるスープ。
このラーメンの価格なら毎日通えちゃう~。
ひと口いただけば、コク深いクリーミーな豚骨スープに、熊本ラーメンならではの香り高い焦がしニンニク油が効いています。麵はもちろん、コシのあるストレート細麺! うーん、飲んだ後でもつるつるいけてしまう。おいしーい!
最後に熊本銘菓で名高い「園田屋」に寄り道を♪
大満足したら、そろそろ空港へ向かわなくては。でもその前に、先ほどの街歩きで気になった飴屋さんへ寄っていこう。
建物からも歴史を感じる佇まいの飴専門店。
400年以上前から、この地に伝わる熊本銘菓「朝鮮飴」をつくる「園田屋」。商品名に「飴」とついてはいますが、原料にもち米、水あめなどが入っていて食感はお餅のようにふんわりしているのだとか。
袋入りのほか贈答用の箱入りもあり。
加藤清正も「気候風土に変化しないおいしい保存食」として朝鮮出兵の際に持参したと聞き、おみやげに購入。東京に戻ったら、これを食べながら熊本のことを思い出すんだろうな。そんなことを考えながら、飴の袋を手に熊本の地を後にしたのでした。また来るよ、熊本!
OMOって?
街をこよなく愛するスタッフが地域の方々と仕掛ける、新感覚のホテル。OMOを通じて思いもよらない魅力に出会えば、知らず知らずのうちにその街がお気に入りになるはず。2023年秋現在、全国に15施設展開中。
ツレヅレハナコ
食と酒と旅を愛する文筆家。連載「旅先晩酌」でもおなじみ。著書に『まいにち酒ごはん日記』『女ひとりの夜つまみ』(幻冬舎)、『ツレヅレハナコの愛してやまないたまご料理』(サンマーク出版)など。
Instagram/@turehana1
連載
ツレヅレハナコと行く! OMO泊晩酌
LaLa Begin本誌で連載中の「ツレヅレハナコの旅先晩酌」番外編として、「テンションあがる『街ナカ』ホテル」こと、「OMO(おも) by 星野リゾート」とコラボ! ツレヅレハナコさん視点でOMOの魅力を掘り下げます。濃くて、楽しくて、おいしい旅先晩酌のお供に、OMOあり!
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