ツレヅレハナコと行く! OMO泊晩酌
「OMO5熊本(おも)by 星野リゾート」泊で旅先晩酌♪ “わさもん”の街・熊本ど真ん中で、古民家居酒屋&バーを堪能!
ツレヅレハナコと行く! OMO泊晩酌
LaLa Begin本誌で連載中の「ツレヅレハナコの旅先晩酌」は「呑みに行くため旅に出る」というキャッチフレーズで、お酒好き必見!な日本全国の「ツウな隠れ名店」をご紹介している好評連載。
こちらの番外編として、「テンションあがる『街ナカ』ホテルこと、「OMO(おも)by 星野リゾート」とコラボ! 全国の魅力的な街にあるOMOを飲みに行く旅の拠点として、ツレヅレハナコさん視点でOMOの魅力を掘り下げます!
「濃くて、楽しくて、おいしい旅先晩酌のお供に、OMOあり!」
今回の旅のお供なOMOは……
OMO5熊本(おも) by 星野リゾート
2023年4月にオープン。熊本市の中心部である通町筋の目の前、熊本の街を味わい尽くすには絶好のエリアの一等地に位置しています。熊本城を望む「凸凹(でこぼこ)テラス」やありそうで無かった進化系客室が、旅気分を盛り上げます。
熊本人を一言で表すのなら、ずばり“わさもん”(熊本弁でいうところの、新しいもの好き)。そんな活気あふれる熊本のマチ中にあるホテルだからこそ、訪れるたびに新たな発見があるはず!
OMO5熊本 by 星野リゾート 公式サイト
https://www.hoshinoresorts.com/resortsandhotels/omobeb/omo/5kumamoto.html
繁華街ど真ん中! OMOを拠点に熊本味わい尽くしの晩酌旅スタート!
DAY1
記念すべきOMO1軒目、「OMO5熊本 by 星野リゾート」へ!
やってきました、熊本~!
「星野リゾート」の新ホテルブランド「OMO」。今回から、全国15か所中の5店舗へおじゃまする予定ですが、その記念すべき1軒目とありワクワク感も高まります。
空港から市内まではリムジンバスに乗り、「通町筋」まで30分ほど。そこから徒歩1分で、今夜の宿泊地「OMO5熊本 by 星野リゾート」へ到着です。
「テンションあがる『街ナカ』ホテル」だけあり、びっくりするほど便利な立地。市内の2大商店街「下通」「上通」が交差する商業ビル内、まさに繁華街の超ど真ん中!
ホテル前の大通りには路面電車が走り、熊本城がすぐそこの一等地。
商業ビル1階の壁にあるサインがホテルの目印。
まずはOMO5熊本をくまなく探索♪
3階ロビーでチェックイン後、まずは同じフロアにある「凸凹(でこぼこ)テラス」へ。広々とした開放的なスペースで、テーブルやソファにわざと段差をつけてあるのが印象的です。聞けば、小高い山々へ段々状に築かれた熊本城にちなんでデザインされているのだそう。おお、確かにテラスからも木々に囲まれたお城が見えるのねー。気づけばこのテラス内にも植物が数多くあり、まるでお城からの風景が続いているかのよう。
日が暮れると、華やかな夜景も楽しめそうな「凸凹テラス」。
一息ついたら、さっそく今宵のお部屋「やぐらルーム」へ。その名の通り、ロフトのようなフロアにベッドルームがあるお部屋です。かなり珍しい造りなうえに、ハシゴで上り下りするのが秘密基地のようで楽しいぞー。
縦空間の移動を楽しめる「やぐらルーム」
大きな円卓を囲める「えんたくルーム」
仕事もはかどりそうなデスクがある「うつわルーム」
ロビーへ戻ると、壁にドーンと設置された「ご近所マップ」なるものを発見。こちらは地図上に、ホテルから徒歩圏内のおすすめスポットが紹介されているのだとか。すごいのは、すべて「OMO」スタッフが足でめぐり「ご紹介したい!」と思った店だけを掲載していること。だからこそガイドブックには載っていない場所もあり、中には地元民しか知らない穴場も……。ホテル周辺はお店を選びきれないほどの繁華街なだけに、このサービスはうれしいなあ。
お店だけでなく、街の全体像と観光スポットなども一目でわかる。
「ご近所マップ」を眺めながら、さっそくスタッフに夕食のお店を相談。アドバイスをもらったところ、地元の食材を使った和食にナチュラルワインや日本酒を合わせられるという「瑠璃庵」に決定! わー、夜が楽しみだな。
さらに17時には、「くまもとGo-KINJO BAR」なるブースがロビーに出現。バーテンダー姿のスタッフへ話を聞くと、なんと熊本は100軒以上のお店があるバーの街。「お好みにぴったりのバーを見つけていただきたくて」とオリジナルの「バー診断チャート」があったり、オリジナルカクテルの試飲もさせてくれるらしい。これなら、熊本でバーデビューしたい人も安心!
おすすめのバーにちなんだオリジナルカクテルを試飲できる。
夜の街を散策しながら、目指すはナチュラルワイン豊富なダイニングバー「瑠璃庵」
夜になり、静かで落ち着いた雰囲気の上通商店街と、対照的にワイワイにぎやかな下通商店街をぶらぶら散策。
古書店など歴史ある商店が並ぶ上通商店街。
夜になるといっそうにぎやかさを増す下通商店街。
1階廊下の突き当りにある階段を上ると「瑠璃庵」が。
上通商店街の少し奥まった場所にあるのが、今夜のお目当て「瑠璃庵」です。古民家をリノベーションした一軒家の2階がレストランになっていて、外観からして雰囲気ある!
店内はカウンター席とテーブルのほか、半個室もあり。入口にはうわさ通り、お酒のセラーがドーン! カウンター内のオープン厨房では炭火台で魚介や野菜が焼かれており、一気にお腹も鳴りまくり……。今夜は、おまかせ小皿料理7品の「少し贅沢なおつまみコース(4400円)」をお願いし、お酒は好きなものをグラスでオーダーすることにしました。
ナチュラルワインも日本酒もそろっております!
まずはイタリア「ポイエル・エ・サンドリ」の泡「ゼロ・インフィニート」から。じつは東京など首都圏と比べても、かなり早い時期からナチュラルワインを出すお店が多くできた熊本。このエリアにも専門のワインバーやビストロが点在しています。でも今日は、あえて和食と合わせたい!
しっかり目の白泡で、食前酒にもお料理にもぴったり。
さっそく一品目が登場。香ばしく焼かれた薄切りのブリオッシュの上にクリームチーズと手作りの生姜の甘酢漬けをのせ、炭火焼きにした鰆ではさんだ一皿。ほどよく脂が落ちたしっとりふわふわのお魚とクリーミーなチーズ、サクサクのブリオッシュのコントラストがすばらしいなあ。
お魚の美しい切れ目と香ばしい焼き色がたまらない!
小いかとトマトのコンポートにお出汁のジュレときゅうりのシャーベットを添えたものをいただいたら、次はハガツオとヒラメのお刺身。ハガツオには青唐辛子をのせてピリリとアクセントを効かせ、お酒は「飛良泉」のマル飛で!
魚の味がしっかりと濃いお刺身を日本酒とゆるゆる味わう。
天草産のとろけるような中トロと鯵のにぎり。
いちじくの田楽には、酢みそとクリームチーズのソース。これには栃木のココ・ファーム・ワイナリーの「甲州F.O.S」をいただこう。おいしい日本酒とワインを交互に頼めるの、最高だな~。
酢みそとクリームチーズのまろやかなソースがいちじくにマッチ。
グラスに注がれた美しいオレンジ色にうっとり。
太刀魚のうずまき揚げ。まわりはカリッと、魚は身がふわっふわ~。下には翡翠なすが仕込まれ、温かい出汁がかかっています。はー、たまらん。
ていねいなお出汁が五臓六腑に染み渡る。
大満足して料理長にお話を聞くと、意外にも厨房スタッフは全員が県外出身者なのだそう。「だからこそ、熊本ならではの食材の魅力にハッとすることも多いですね。市場での仕入れはもちろんのこと、漁師さんはじめ生産者の方々へ直接買い付けに行ったり……実際にお話を聞くことで、食材との向き合い方のヒントなども教わっています」。なるほど、すべての食材がキラキラしていたのは、日々のそんな姿勢からもあるんだろうなあ。旬が詰まったお料理を味わいに、季節が変わるたび訪れたい!
今夜2軒目、ムーディーなバー「夜香木」でしっぽりと
2軒目はバー「夜香木」へ。なんと同じ建物の1階とあり、移動もすいすいです。隠し扉のような引き戸を開けると、しっとり落ち着いたムーディーな空間。でも、気さくなバーテンダーさんが迎えてくれるのでご安心を。
メニューがあるのでバービギナーも安心。
スタンダードなカクテルもあるけれど、おすすめはオリジナルカクテル。「どんな味なんだろう?」と気になるひねりの効いたメニューがそろっています。マティーニ好きな私は、「フェニックスマティーニ」を。材料表には「ケテルワン、ホームメイドヴェルモット、シャルドネヴェルジュ、マスカットコンポート」……う~ん、全然想像がつかない~。
火の国(=熊本)から生まれた不死鳥の「フェニックスマティーニ」
シンプルなマティーニと比べると、なんたる華やかな味わいと香りの仕上がり。オリーブのように見える緑色の球体はマスカットコンポートですって。マティーニが染みたマスカット、最高だ。
いい感じのほろ酔いに仕上がり、ごきげんでホテルへ。あー、楽しかった。明日はもっと街を歩いてみようかな。ハシゴから落ちないように気を付けながらロフトへのぼり、ふかふかのベッドで今夜はぐっすり就寝!
OMOって?
街をこよなく愛するスタッフが地域の方々と仕掛ける、新感覚のホテル。OMOを通じて思いもよらない魅力に出会えば、知らず知らずのうちにその街がお気に入りになるはず。2023年秋現在、全国に15施設展開中。
ツレヅレハナコ
食と酒と旅を愛する文筆家。連載「旅先晩酌」でもおなじみ。著書に『まいにち酒ごはん日記』『女ひとりの夜つまみ』(幻冬舎)、『ツレヅレハナコの愛してやまないたまご料理』(サンマーク出版)など。
Instagram/@turehana1
連載
ツレヅレハナコと行く! OMO泊晩酌
LaLa Begin本誌で連載中の「ツレヅレハナコの旅先晩酌」番外編として、「テンションあがる『街ナカ』ホテル」こと、「OMO(おも) by 星野リゾート」とコラボ! ツレヅレハナコさん視点でOMOの魅力を掘り下げます。濃くて、楽しくて、おいしい旅先晩酌のお供に、OMOあり!
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